ICOの会計処理
仮想通貨による資金調達方法、ICO(Initial Coin Offering)を紹介。会計処理上でのICOの考え方、ICOを行ったメタップスの会計処理の事例も交えながら考察します。
こんにちは。ビズサプリの花房です。今年の冬は実感と違わず統計データでもいつもより寒かったそうですが、ようやく暖かくなってきたと思ったら、あっという間に桜が満開となりました。桜の開花も平年より1週間ほど早いようで、
今年は色々と平年とは違っているようです。そして今週の国会では、森友学園問題での佐川氏の証人喚問に注目が集まっていましたが、昨日の報道では疑惑解明に繋がるような発言はなかったようですね。
今国会では1ヶ月ほど前に、厚労省から提出された不適切な調査データがきっかけで、今回成立を目指す働き方改革法案の目玉の1つであった裁量労働制の拡大について、法案から切り離すとの決定がなされており、これによって、少子高齢化が進んで益々働き手が減ることで急がれる日本の生産性向上に、ブレーキがかかるのではという声もあります。しかしながら企業としては、法案の成立云々に関わらず、生産性向上を進めて行かなければなりません。
生産性向上が求められるのは現場だけでなく、財務経理の業務についても同様であり、言葉を変えれば業務改善ですが、今回は財務経理業務の改善について考えてみたいと思います。
業務改善は「カイゼン」として海外でも使われているくらい、製造現場においては現場発信の活動として普及していますが、経理を始めとする管理部門においては、業務改善をやろうとして何度取り組んでも、なかなか進まないケースが散見されます。
理由の1つとして、製造現場や店舗のような現場作業は、仕事の対象がモノやサービスと言った、具体的に品質を評価したり、作業手順を標準化しやすく、成果を絶対評価し易いのに対して、経理業務は主に情報を取り扱い、仕事の品質や成果について明確に定義できないことが多く、絶対的な評価をしにくい、という特徴があります。
また現場作業は工程を細かく分けることができ、1つ1つの工程をシンプルな業務に落し込むことが出来るのに対して、経理業務は種類が多岐にわたり、複雑な業務も多いという特色があります。
さらに評価について言えば、現場作業は通常は品質やサービス評価について専門の部署が評価を行うことから評価手法が確立し、非効率さや不良品は製造原価を押し上げることになるため、現場そのもののコスト削減意識が元々高い一
方で、経理業務は仕事が見えにくく、担当者のスキルの差が影響しやすいので、品質管理が難しく、非効率な作業によるロスも金額的に評価することが難しい、と言えます。
仮想通貨による資金調達方法、ICO(Initial Coin Offering)を紹介。会計処理上でのICOの考え方、ICOを行ったメタップスの会計処理の事例も交えながら考察します。