最も注目されているのが、最先端の医療分野だ。最新の研究で、免疫力を向上してがん細胞を消滅させる最先端の「がん免疫療法」の成功率に腸内細菌が深く関わっていることが分かった。がん免疫治療薬は薬が効いて3年間生存できれば、5年、10年と再発せずにいられる可能性が高い。しかし、がん免疫治療薬の効果がある患者は2割前後に留まっており、この割合を上げるために腸内微生物のゲノム分析が注目されている...
Chordia Therapeuticsは、京都大学発のがん領域に特化した研究開発型バイオベンチャー。武田薬品工業が研究体制を再編するのに伴い、6人の元同社研究者によって2017年10月に設立。設立と同時に第三者割当て増資に成功している。
TRUST SMITHは、東京大学発の人工知能・ロボティクスベンチャー。東大で機械工学の研究をしていた大澤琢真社長が、2019年1月に設立した。数理アルゴリズムに基づく最先端のテクノロジーを駆使して、製造・物流業の課題解決に取り組んでいる。
未来シェアは、公立はこだて未来大学発のICT(情報通信技術)ベンチャー。2016年の設立以来、世界初のAI(人工知能)による配車システムの社会実装に取り組んでいる。世界で新たな潮流となっているMaaSの実現を目指す。今後の成長が期待できる。
RTi-castは東北大学発の災害情報ベンチャー。同社CTOを兼務する越村俊一東北大災害科学国際研究所教授の研究成果を元に、国際航業やNEC、エイツーなどの民間企業との産学共同で2018年5月に設立した。目指すは高速高精度の津波被害予測だ。