大学発ベンチャーの「起源」(56)  TRUST SMITH

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AIとロボティクス技術の両輪で産業界の課題解決を目指すTRUST SMITH(同社ニュースリリースより)

生産能力を引き上げて顧客ニーズに応える

2019年10月にはドローンを用いて上空から太陽光パネルの亀裂を低コストで検知するAIシステムを、世界で初めて開発した。従来の人手による検知方法だと、1回の点検に数十万円の費用がかかっていたという。

2020年5月にGPU(グラフィックス・プロセシング・ユニット)ディープラーニング(深層学習)プラットフォームを提供するNVIDIAが、AIやデータサイエンスで業界に革命を起こそうとしているスタートアップ企業を養成する「NVIDIA Inception Program」のパートナー企業に認定されるなど、国際的に高い評価を得ている。

2020年11月には東大生産技術研究所の小野晋太郎特任准教授と学術指導契約を締結し、自動運転トレーラーシステムの開発に着手した。物流センター内などの閉鎖環境で、最適な配車計画や運行指示を自動で実行。トレーラーの車両間通信と効率のよい自動配車計画や経路設計により、限られた台数で荷物の運搬量を最大化する。将来は公道での完全自動運転を目指す。

同社は受注増に対応するため、生産能力を4倍に引き上げるなど積極的な設備投資にも乗り出している。産業界からの期待も大きく、共同開発の依頼も多い。AIやロボティクスの最新技術を利用して、さまざまな現場の問題解決に当たっていく。

文:M&A Online編集部

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2022-04-23

レラテックは神戸大学発の気象観測ベンチャー。立ち上げた小長谷社長は、社会人から神戸大大学院博士課程へ進学。在職中や在学中に得た技術と人脈を活用して、風力発電向けの風況調査に特化したコンサルティング事業を行うため、2020年11月に設立した。