スターチテック(秋田市)は、秋田県立大学発の農業ベンチャー。米どころの秋田県らしく、機能性のある米などの品種改良を手がけている。同大自体も1999年に開学した若い大学で、2019年2月に同社を立ち上げた生物資源科学部の中村保典名誉教授(スターチテック社長)と藤田直子教授(同非常勤取締役)はイネ澱粉(でんぷん)生合成研究の基礎研究に取り組んできた。

ダイエット効果がある新品種米を開発

同社はイネの胚乳にユニークな品質を持つ澱粉を生産する変異体育種の研究に取り組み、澱粉特性に合致する商品開発を県内外の企業と共同で実施してきた。2018年9月に「あきたぱらり」と「あきたさらり」の2品種を農林水産省に登録申請し、翌年1月に農林水産省から品種登録出願が公表され、両ブランドの商用利用が可能になった。

「あきたぱらり」は純ジャポニカ米由来高アミロース米。「ぱらり」のネーミングにあるように、パラパラした食感で油との相性が良く、リゾット、カレー、ピラフ、チャーハンなどに最適な米だ。従来、高アミロース米は輸入されるインディカ米がほとんど。「あきたぱらり」は国内産の粘り気がある「お米」が原種で、インディカ米のように粉っぽくないという。

消化しにくく血糖値の上昇抑制作用や腸内環境の改善に貢献する食物繊維に似た機能性を持つ「レジスタントスターチ」を通常米の約2倍も含み、炊飯すると約7%炊き増えするため米の使用量が少なくても盛りが良い。少量でも満腹感があり、ダイエット効果も期待できるという。