【ふそう銀行】今はなき鳥取の第二地銀|ご当地銀行の合従連衡史
相互銀行時代からの積極果敢な営業が裏目に出たとされる鳥取県のふそう銀行。最終的に島根県に本店を置く大手地銀、山陰合同銀行に吸収合併され、鳥取県に第二地銀はなくなった。
菱田秀則
| 2024/6/30
2024.06.30
神奈川県の第二地銀である神奈川銀行は、従業員350人ほどで30店強の店舗網を持っている。だが、県外に支店はない。その意味では、完全な地域密着の金融機関の1つである。
創業は1953(昭和28)年8月、神奈川相互銀行という名称だった。多くの相互銀行が無尽組織としてスタートし、1951年6月の相互銀行法の施行に伴って相互銀行に転換したが、神奈川銀行は相互銀行法が施行された後の開業であった。
その後、1989年4月に普通銀行に転換し、神奈川銀行となる。相互銀行としての開業から約70年、目立ったM&Aはなく、現在も神奈川銀行、通称「かなぎん」として営業する...
相互銀行時代からの積極果敢な営業が裏目に出たとされる鳥取県のふそう銀行。最終的に島根県に本店を置く大手地銀、山陰合同銀行に吸収合併され、鳥取県に第二地銀はなくなった。
愛媛県内の無尽5社の大合同により誕生した愛媛銀行。2000年頃から、積極的にファンドに出資し、エクイティビジネスに乗り出している。
戦後に設立され、1972年の沖縄本土復帰に伴い、日本の銀行法による免許銀行となった沖縄銀行。「沖縄の中央銀行」のイメージが強い琉球銀行とともに、沖縄金融界を牽引する。