2022年5月のM&A件数(適時開示ベース)は前年同月比11件増の78件で、1月以来4カ月ぶりに前年を上回った。年明けにオミクロン株の一時流行、その後はウクライナ危機、急激な円安が続いているが、ひとまず失速を免れた格好だ。ただ、国内案件が堅調に推移する一方、国境をまたぐ海外案件は低調なままで、こうした構図に変化は見られない。
取引金額(公表分を集計)は4680億円。TOB(株式公開買い付け)に最大1680億円を投じる近鉄グループホールディングス(HD)の案件を含めて、100億円を超えるM&Aは11件あり、2月と並んで今年最も多かった...