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【コシダカホールディングス】女性を招くフィットネス 買収後に飛躍的成長

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【M&A戦略】国内外でカラオケ買収、ボーリングは撤退

コシダカホールディングスの沿革と主なM&A

年月 沿革
1990年 カラオケボックス1号店開設
1997年 伊勢崎にカラオケ本舗まねきねこを居ぬき出店
2004年 カラオケ本舗まねきねこ100店舗目開設
2006年 カーブス1号店、2号店を開設
2007.6月 ジャスダック上場
2008.1月 ベンチャーリンクよりカーブスジャパンの株式100%を20億円で買収
2010.4月 カラオケ本舗まねきねこ300店舗目開設
2010.7月 韓国コシダカ設立
2010.9月 持ち株会社以降により、コシダカホールディングスに社名変更
2010.9月 三井物産よりボーリング場運営を行うスポルト株式99.9%を1億円で買収
2010.1月 群馬県高崎市に温浴施設「箕郷温泉まねきの湯」を「居ぬき出店方式」により開設
2011.1月 カーブスを19店舗運営するクシュランを子会社化(金額非開示)
2011.6月 カーブス1000店舗目開設
2011.6月 韓国にカラオケ本舗まねきねこ開設(海外1号店)
2011.11月 一人カラオケ専門店ワンカラ 1号店(神田駅前店)開設
2012.1月 スポルト株式100%をヴィーナス・ファンドに5百万円で譲渡
2014.2月 シンガポール国内で11店舗を直営展開するK BOX100%を10億円(83円/SGDで円換算)で買収
2015.4月 相鉄ステーションリテールより神奈川県を中心カラオケ店を20店舗を直営展開する、ムーン株式を100%取得(金額非開示)
2015.6月 インターネットを利用した語学教育を行うイングリッシュアイランドを子会社化(金額非開示)

 コシダカホールディングスの始まりは、1954年まで遡る。屋台の中華そば屋として創業した同社は、数店舗のチェーン展開をしていた。現在社長の腰高氏もラーメン店の手伝いをしていたが、その中で新規事業としてカラオケに目をつけ、居抜き方式(前のオーナーが原状回復することなく、次のオーナーに内装や設備をつけたままの状態で引き渡す方式)にて店舗の展開を行ってきた。同社のカラオケ店の多くが駅前などではなく、ロードサイドにある。これはターゲットを住宅街の主婦層に当て展開をしてきたためであり、この戦略がヒットした。

 下図はカラオケ業界の推移となるが、カラオケルーム数・参加人口は95年以降で減少傾向にあった。ここ数年で徐々に回復基調にあるものの、最盛期までは戻っていない。同社はこのような逆境の中、着実に店舗および売り上げを伸ばしてきた。10年には韓国コシダカを設立、14年にはシンガポールでカラオケ店を運営するK BOXを買収。15年には神奈川県を中心にカラオケ店を20店舗運営するムーンを買収。業界大手の出店が滞っている中、まねきねこではM&Aは勿論、全室禁煙や自社独自のカラオケ機種「すきっと」といった他社にない独自戦略で攻勢をかける。

出所:カラオケ白書2016 HP: http://www.karaoke.or.jp/05hakusyo/p1.php

 右肩上がりの売上をみせる同社は、まねきねこ、カーブスのほか温浴事業も手掛けている。温浴事業は同社がカラオケ店の出店の際に用いた「居抜き出店」の手法を展開。2010年から始め、現在5店舗を展開している。15年までは全く利益の取れない事業であったが、「小学生以下は無料」や各種イベントを開催することで地域に根差した営業を既存設備の効率化や新コンテンツの導入をもくろむ。

 一方で温浴事業と同時に、ボーリング事業にも同社は手を出していた。三井物産より買収したスポルトがそれだ。同社のテーマとする「安・近・短」の業態であるものの、買収した2年後に本事業の売却に舵をきった。同社として黒字化の目途は立っていたと言うが、グループ内でのシナジー効果が薄いとの事で早々に撤退を図った。

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