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欠陥エアバッグのタカタを買収した均勝電子はどんな会社か?

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※画像はイメージです

エアバッグで世界トップ企業だったタカタを買収

続く2017年にタカタを買収したのだが、本買収で除かれた「相安定化硝酸アンモニウムを使用したエアバッグに関する事業」が、タカタの欠陥リコールの原因となったエアバッグの製造・販売事業である。

タカタのリコール問題

タカタは1933年、滋賀県彦根市に高田工場として織物製造業を創業。1960年に日本初の2点式シートベルトの製造販売を開始、1984年には米国でエアバッグの製造・販売するなど、早くに製品化したことで、エアバッグ事業で世界のトップ企業となり、エアバッグはタカタの主力製品となっていった。

しかし、タカタのエアバッグは2008年頃より重要部品であるインフレータ(編集部注:エアバッグを膨らませるためのガス発生装置)部分の不具合が見つかる。最終的に欠陥リコールによる負債が1兆円を超える見通しとなったため、2017年6月、民事再生法の適用を申請した。

民事再生法の適用申請時に、既にKSSの支援のもとで事業再建を図ることが予定されていたことから、買収を見越した民事再生法の申請だったとみられている。なお均勝電子はリコールや損害賠償に関する費用は一切負担しない。

(参考)日本のシートベルト・エアバッグ業界順位

順位 企業名(証券コード) 売上高 2016年通期(百万円)
1 豊田合成<7282> 755,601
2 タカタ(非上場) 662,533
3 東海理化電機製作所<6995> 459,070
4 日本プラスト<7291> 128,652
5 住江織物<3501> 96,038

均勝電子の今後は?

経営破たんをしたタカタを買収した均勝電子だが、海外売上比率を約68%まで高めるなど、買収によるグローバル化に成功した好例といってよいだろう。同業他社の買収により、BMW、ベンツ、フォード、トヨタ、ホンダ、日産等の大手自動車メーカーとの安定した協力関係を得るなどサプライヤーとしての地位も磐石だ。

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