「肉のハナマサ」買収で店舗網を大幅拡大

ジャパンミートのスーパー事業は現在、本体が直接運営する「ジャパンミート『生鮮館』」、「ジャパンミート『卸売市場』」、子会社を通じて運営する「肉のハナマサ」、「パワーマート」の4業態で構成する。

80強の全店舗のうち、6割を占めるのが“業務用スーパー”のキャッチコピーで知られる「肉のハナマサ」だ。精肉コーナーが充実し、卸値に近い価格を実現している。

「肉のハナマサ」を運営する花正(東京都港区)を傘下に取り込んだのは2013年9月。茨城県を中心にスーパー事業や外食事業を手がけてきたが、東京23区を地盤に店舗展開する花正の全株式を約42億円で取得。ジャパンミートにとってハイライトといえるM&Aだった。これにより、都心部から郊外にまたがる店舗網を確立し、1000億円企業への道筋をつけることになったのだ。

ジャパンミートの前身は1945(昭和20)年に精肉の卸売業として創業した丸八肉店(茨城県行方市)。1973年にジャパンミートを設立し、販売エリアの拡大に乗り出した。1983年には小売り事業に参入(長崎屋勝田店内に出店)し、これが今日のスーパー事業の始まりとなった。

「ジャパンミート『生鮮館』」は大型商業施設内への出店を基本とする。精肉売場を核とし、青果・鮮魚・総菜部門を充実させた総合的な大型食品スーパーの位置づけだ。ジョイフル本田<3191>が運営する郊外型大型ホームセンターに1993年以降13店舗を展開してきた。2017年には都心型デパートの丸井錦糸町店に初出店した。

「ジャパンミート『卸売市場』」は「生鮮館」の小型版。幹線道路などロードサイドにおける単独店舗で、北関東と北海道で計9店舗を運営する。

青果・鮮魚・総菜部門をM&Aで強化

「パワーマート」は茨城県に4店舗、栃木県に1店舗。もともとは2003年に子会社化した黒田青果(現パワーマート、水戸市)が手がけるスーパーで、青果部門の強化が眼目だった。

旧黒田青果に続き、2004年に鮮魚の兼高(水戸市)、05年に総菜のそうざい男しゃく(茨城県常陸大宮市)を子会社化し、食品スーパーのかなめをなす専門部門を矢継ぎ早にグループに取り込んだ。その後、いずれも本体に吸収合併した。

さらに2014年には食肉卸の霞南フードサービス(茨城県土浦市)を子会社化したうえで、同年に吸収合併した。

こうみると、精肉を起点に、M&Aを戦略的に活用して業態と規模の拡大してきたことが浮き彫りとなる。右肩上がりの業績を背景に2016年東証2部に上場し、18年には東証1部に昇格を果たした。

沿革と主なM&A
1945 食肉卸売を目的に丸八肉店(茨城県行方市)を個人創業
   
1978 食肉卸売を目的に茨城県小美玉市にジャパンミートを設立
1983 小売第1号の勝田店(茨城県ひたちなか市)を開設
1984  惣菜の製造・販売を目的にジャパンデリカ(茨城県小美玉市)を設立
1997 ジャパンデリカを外食事業に業態転換し、「焼肉や漫遊亭」の1号店を水戸市に開店
2003 青果の黒田青果(現パワーマート、水戸市)を子会社化
2004 鮮魚の兼高(水戸市)を子会社化(2012年吸収合併
2006 総菜のそうざい男しゃく(茨城県常陸大宮市)を子会社化(2014年吸収合併
2013 「肉のハナマサ」運営の花正(東京都港区)を子会社化
2014 食肉卸売の霞南フードサービス(茨城県土浦市)を子会社化・吸収合併
2016 東証2部に上場
2017 食イベント運営のAATJ(東京都港区)を子会社化
レジ業務請負のアクティブマーケティングシステム(東京都港区)を子会社化
2018 東証1部に上場
2019 スーパーマーケットのタジマ(埼玉県越谷市)を5月に子会社化へ