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Defending JAPANでみる 日本の「軍事的な脅威」

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歴史上初めて海洋進出した「中華帝国」

第3話の「静かなるブルー」では、日本にとって中・長期的な軍事的脅威となる中国人民解放軍にロックオン。南シナ海に展開する中国海軍に対抗する、米海軍と海上自衛隊の戦略を紹介する。東南アジア諸国の多くは米国との同盟関係がなく、中国と軍事力で対抗できない。南シナ海の安定には米海軍と海上自衛隊の共同抑止力が欠かせない。

番組では地域の抑止力には軍事力だけでなく、経済力とそれに裏付けられた外交力が重要であると正しく指摘している。中国の経済規模はすでに日本の2倍以上に成長し、軍事のみならず外交でも攻勢を強めている。

中国は始皇帝による国家統一から20世紀後半までの2000年以上にわたって、海洋進出には興味がなかった。「中華帝国」のテリトリーは大陸であり、中国海軍の役割は大陸へ上陸しようとする敵国を追い払うことだった。理由は明白で、巨大な中国市場で経済が完結していたからだ。

それが1990年代からの改革開放経済で成長した中国は、海外の市場を必要とするようになった。これが中国海軍の本格的な海洋進出へ走らせることになる。日本や米国、東南アジア諸国にとって中国の海軍力強化は東アジアの安定を脅かす存在だ。

しかし、中国にとってみれば、日本列島の存在と日米の海軍力は海外との貿易で生命線となるシーラインを封鎖しうる巨大な脅威となる。それゆえに中国人民解放軍は南シナ海で、死に物狂いの強硬な軍事拡張を続けているわけだ。

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