6月16日の「父の日」商戦に向け、小売業や飲食、サービス業などの分野で、さまざまな取り組みが見られる。ただ毎年のことであり、楽天市場の調査によると、贈る側の半数近くが父の日ギフトのマンネリ化にや悩んでいるという。そこでアルコール飲料やグルメ、生活雑貨、衣料品などが定番と言われる中、何か変わり種はないのか探ってみた。
串カツ田中を運営する串カツ田中ホールディングス(東京都品川区)は、子供を持つ30代、40代を中心とする男性に「今までにもらった父の日ギフトで一番うれしかったものを質問したところ、最も多かったのが手紙だった」との調査結果を基に、ありがとうのメッセージと串カツを贈る「父の日串カツレター」企画を6月1~16日に実施する。
串カツ田中の店舗で配布するクーポンはがきに、感謝のメッセージと贈りたい串カツ1本を記入すると、後日事務局が父親宛てにはがきを発送。届いたはがきを串カツ田中の店舗に持参すると、串カツ1本を無料で食べられるという内容。
串カツ田中ではメッセージをメールやLINEではなく、自筆で書くことで「父の日がより思いのこもった企画になる」とはがき効果をアピールする。
いつも定番のアルコール飲料を贈っている人は、今年は思い切って甘党に切り替えてみるのも一手かも。
アート・キャンディ・ショップのpapabubble(パパブブレ)を運営するPAPABUBBLE JAPAN(東京都中野区)は「父の日ミックスキャンディ」と「蝶ネクタイ型ロリポップ(棒付きの)キャンディ」を6月8~16日に販売する。
「父の日ミックスキャンディ」は疲れが少しでも取れるように酸味が強いフレーバーを使用し、可愛さの中に優しさも一緒に閉じ込めたという。フレーバーはレモン、コーラ、うめソーダ、パイナップル、チェリーなどで、価格は40グラム入り袋が580円。
「蝶ネクタイ型ロリポップキャンディ」は定番のネクタイに代わって「今年はお茶目に写真撮って欲しい」との思いから飴でできた「蝶ネクタイ」に仕上げた。フレーバーはコーラ、チェリーなどで、価格は600円。
甘いものをもう一点。洋菓子やパンなど手がけるエーデルワイス(神戸市)は、業務提携先であるベルギー王室御用達の老舗チョコレートブランド・ヴィタメールのチェリーボンボンを6月1日から販売する。
チェリーボンボンはキルシュ酒(発酵させたさくらんぼの果汁から造られるブランデーの一種)に漬け込んだ国産さくらんぼを、チョコレートとフォンダン(クリーム状の砂糖衣)で包んだ商品。エーデルワイスでは「キルシュ酒が溢れないように、1口でお楽しみください」と㏚する。価格はチェリーボンボン1個が346円。
楽天市場の調査によると子供が思う父親の楽しみは1位がグルメ、2位が孫だったのに対し、父親自身の楽しみは1位が旅行で、2位がスポーツだった。これも父の日ギフトのマンネリを脱却する参考になるかも。
文:M&A online編集部