8月入りとともに熱中症で搬送される人が急増する中、空気の流れを作ることで熱中症を防ぐ、最新のアウトドアグッズが注目を浴びている。

リュック、帽子、チェアといった商品に空気の流れを取り入れ、最大13.6度も温度を下げた例もある。どんな仕組みなのか、最新のアウトドアグッズを探ってみると。

リュックで体温上昇を30%以上抑制

ワーカー(愛知県岡崎市)はリュックにファンを取り付けたスポーツファンリュック「SUMMER RUNNER ATHLETE」を売り出した。

体温上昇を抑えるスポーツファンリュック(同社リリースより)

ファンを搭載したリュックを体にフィットさせることで、背部から頸部、頭部にかけて空気が循環し、対流や汗の蒸発による熱放散を促進し人体を冷却する。

中京大学スポーツ科学部との共同研究によって、気温35度Cの環境下での運動時に、体温上昇を30%以上抑制し、心拍数を28%以上抑制する効果を証明できた。

重さは約648グラムで、約5秒で装着でき、約1秒で取り外すことができる。運動時にブレが少ないため動きやすいという。

価格(税抜き)は 小型バッテリーセットが 2万9800円、大容量バッテリーセットが3万5400円。

帽子で温度を最大で13.6度C低下

ビルマテル(東京都中央区)は、つば部や側部、頭頂部に通気口を設け、二層構造にすることで、運動中も蒸れずに快適な環境を作り出す帽子「エアーピーク」を販売している。

つば部や側部、頭頂部に通気口を設けた帽子(同社ホームページより)

対流効果を利用した通気システムで、一般的な帽子と比べると帽子内の温度を最大で13.6度C低くでき、湿度も30%カットできるという。

8月6日にテレビで取り上げられたことから品薄状態になっており、同社ではホームページにお礼とお詫びを掲載した。

ビルマテルは1966年の創立で、造園土木工事や造園用資材の販売、経営や技術のコンサルティング、衣料品、服飾雑貨、日用品雑貨、スポーツ用品の販売などを手がけている。

ファン付きチェアでムレや汗を軽減

リュックや帽子を着用したスポーツ後の休憩時に使用できるのが、マグクルーズ(横浜市)が販売しているファン付きのアウトドアチェア「ひんやりクールチェア」。

扇風機内蔵のアウトドアチェア(同社リリースより)

スマートフォン用のモバイルバッテリーなどをUSBケーブルにつなぐだけで、背中部分のファンが回り、腰の部分を中心に背面部のムレや汗を軽減する。

500個の限定販売で、価格はシート、フレーム、収納ポーチのセットで1万980(税抜き)、シートのみだと7480円(同)。もちろんスポーツの休憩時だけでなく、キャンプ、野外のイベントやコンサートなどでも使用可能。

総務省消防庁によると7月29日から8月4日までの1週間の全国の熱中症による救急搬送人員は1万8347人(速報値)で、前週の3倍以上に急増した。死亡者も57人となり、前週の5倍以上に達した。

文:M&A Online編集部