スペインとの「八十年戦争」に勝つために、オランダは貿易と商業を通じて国富を蓄積する必要があった。また、最新の地図や製図法、天文学、航海技術、そして敵国スペインの状況を知るため、スペイン語やポルトガル語の能力も必要とした。イスラム勢力が離散ユダヤ教徒の専門能力と職能を欲したのと同じ理由で、オランダのプロテスタントもそれを歓迎した。
ポルトガルやイスラム圏に逃れていた離散ユダヤ教徒たちも、こうした動きに反応する...
コロンブスの航海について最後に触れておくべきは、やはり日本のことだろう。コロンブスは日本を発見しなかったし、想像したほどの黄金が無いことはすぐ分かった。が、西洋はある意味黄金よりも興味深いものを発見することになる。それは「日本人」だ。
今、再び大きな歴史の転換点とも言える出来事が起きている。今回はロシアによるウクライナ侵略戦争について言及する。ウクライナが位置する東欧は、このコラムの主題のひとつである反ユダヤ主義やユダヤ陰謀論の歴史舞台の一つの核ともいえる場所だからだ。
キリスト教徒はユダヤ教徒によりイスラエルを追われ、世界帝国の首都ローマでの布教を始める。弾圧を受けながらもローマの国教となったキリスト教。一方、ユダヤ教徒もローマとの紛争に破れ、ローマ帝国の地方都市に渡り新たなコミュニティーを形成していく。
1株に多数の議決権を付与する「デュアルクラス」は、アメリカ西海岸、シリコンバレー流の反逆精神、カウンターカルチャー精神の表れであり、オトナの経営者が眉を顰めるだけのキワモノなのだろうか。実はこの制度を使えば敵対的買収も回避できるのだ。