そして、16世紀を象徴する新たな宗教が、ここにもう一つの軸を加える。神と人の間に介在する教会が信仰と財産を「中間搾取」する構造に疑問を感じた人々によって、教会に対する抵抗(プロテスト)が始まったのだ。そして、新興宗教「キリスト教プロテスタント」が誕生した。
この宗教改革の波が大きなうねりとなって押し寄せた地域の一つが、欧州を流れる大河・ライン川の河口域に広がる低湿地帯「ネーデルランド地方」だ。現在のオランダ、ベルギー、ルクセンブルクが位置する地域である...
コロンブスの航海について最後に触れておくべきは、やはり日本のことだろう。コロンブスは日本を発見しなかったし、想像したほどの黄金が無いことはすぐ分かった。が、西洋はある意味黄金よりも興味深いものを発見することになる。それは「日本人」だ。
今、再び大きな歴史の転換点とも言える出来事が起きている。今回はロシアによるウクライナ侵略戦争について言及する。ウクライナが位置する東欧は、このコラムの主題のひとつである反ユダヤ主義やユダヤ陰謀論の歴史舞台の一つの核ともいえる場所だからだ。
キリスト教徒はユダヤ教徒によりイスラエルを追われ、世界帝国の首都ローマでの布教を始める。弾圧を受けながらもローマの国教となったキリスト教。一方、ユダヤ教徒もローマとの紛争に破れ、ローマ帝国の地方都市に渡り新たなコミュニティーを形成していく。
1株に多数の議決権を付与する「デュアルクラス」は、アメリカ西海岸、シリコンバレー流の反逆精神、カウンターカルチャー精神の表れであり、オトナの経営者が眉を顰めるだけのキワモノなのだろうか。実はこの制度を使えば敵対的買収も回避できるのだ。