ユダヤ教のニュース記事一覧

一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(32)

一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(32)

イベリア半島を舞台とし、スペインキリスト教国家の中で人生を翻弄されたユダヤ教徒の人々の足跡を追ってきた本コラム。1492年、ついにスペインを追放されたユダヤ教徒の一部は16世紀以降オランダに集結。近代の「幕開け」に立ち会っていくことになる。

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一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(30)

一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(30)

スペイン王国と世界の歴史に大きく影響を与えた重要な議題が審議された1492年の3月20日の王の諮問会議に、それぞれ要職にあった3人の宮廷ユダヤ人が臨んだ。そしてユダヤ人たちの犠牲により、コロンブスの航海は成功し、「大航海時代」が幕を開けた。

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一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(29)

一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(29)

前回のコラムでは、コロンブスの処女航海における資金調達額が200万マラベディ(推計価値約10億円)だったことを紹介した。コロンブスは3人の投資家から、25万マラベティを引き出した。残る大部分の資金を調達した大物宮廷ユダヤ人について考察する。

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一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(28)

一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(28)

コロンブスの第1回航海に必要とされた約200万マラベディ。感覚的にどのくらいの額だろうか。諸資料に最も頻出する換算値から平均的な値を取って、日本円にしておおよそ10億円くらいという感覚で理解しておく。その費用を一体誰が拠出したのだろうか?

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一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(27)

一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(27)

1486年5月、コロンブスはカトリック両王に拝謁した。コルドバの王宮で開催された運命のプレゼンで、コロンブスはイザベルに訴える。邪教に耽り、キリストの福音を知らぬまま、死んで地獄に落ちる憐れな未開の異教徒たちを聖なる教えに導いて救うと。

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一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(26)

一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅨ│間違いだらけのコーポレートガバナンス(26)

前回のコラムでは、コロンブスがその初航海の途上でカトリック両王に送ったとされる書簡について触れた。そして、彼の航海には真のスポンサー「ルイス・デ・サンタンゲル」という宮廷ユダヤ人がいたことに触れた。今回はまず彼の出自とその業務を確認しよう。

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一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅦ|間違いだらけのコーポレートガバナンス(18)

一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅦ|間違いだらけのコーポレートガバナンス(18)

ユダヤ教徒は貿易業などの本業を営みつつ、多角化の一環として金融業を早くから営んでいた。ユダヤ教徒の金融業の発展過程とその背景について書いてみたい。キーワードは「宮廷ユダヤ人」だ。そして舞台はイベリア半島(現在のスペインとポルトガル)である。

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一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅥ|間違いだらけのコーポレートガバナンス(17)

一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅥ|間違いだらけのコーポレートガバナンス(17)

恐らく最も一般的に理解されているユダヤ教徒と金融の関係についての通説は「キリスト教は金利を禁じていたから、キリスト教徒は貸金業をしなかった」「ユダヤ教では異教徒からは金利を取ってもよいという教えだったから、金融業を独占した」。本当だろうか?

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一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅤ | 間違いだらけのコーポレートガバナンス(16)

一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅤ | 間違いだらけのコーポレートガバナンス(16)

スペインに渡ったユダヤ教徒たちは、どのようにして経済的に自立し、定住したのか。そして、どのような経緯で、金融の発展に関わっていくことになるのか。今回から本題となるユダヤ教徒と企業金融(コーポレートファイナンス)の歴史について触れていきたい。

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一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅣ|間違いだらけのコーポレートガバナンス(15)

一神教と疫病とコーポレートファイナンスⅣ|間違いだらけのコーポレートガバナンス(15)

キリスト教徒はユダヤ教徒によりイスラエルを追われ、世界帝国の首都ローマでの布教を始める。弾圧を受けながらもローマの国教となったキリスト教。一方、ユダヤ教徒もローマとの紛争に破れ、ローマ帝国の地方都市に渡り新たなコミュニティーを形成していく。

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一神教と疫病とコーポレートファイナンス Ⅲ|間違いだらけのコーポレートガバナンス(14)

一神教と疫病とコーポレートファイナンス Ⅲ|間違いだらけのコーポレートガバナンス(14)

一神教と疫病とコーポレートファイナンスの関係を探る連載の3回目。今回は一神教であるユダヤ教の基本理念を解説する。ユダヤ教は「律法主義」「メシア信仰」「選民思想」を重視するが、その真意は意外にも現代の契約社会に通じる合理的で平等な概念だった。

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