「トンネルの出口」が見えるか

 こうした取り組みで2018年5月期には売上高こそ同1.4%減の47億7000万円と減少するものの、営業利益は30.2%増の2億5000万円、経常利益は10.8%増の2億5500万円と予想している。これに伴い売上高営業利益率は同1.2ポイント増の5.2%、売上高経常利益率は同0.5ポイント増の5.3%に改善する。

 実は同社が舵を切る法人向けサービスには、すでにユニークな商品がある。鮮魚EC(電子商取引)サービスの「いなせり」だ。いなせりでは、築地市場内に店を構える数百の仲卸から新鮮な水産物をインターネット経由で直接仕入れるシステム。魚河岸での競りと違って、いつでもどこからでも発注でき、翌日配送が可能という。いなせりを利用して仕入れをするのは全国の飲食業者で、水産物を供給する東京魚市場卸協同組合の公式サービスとなっている。

 日本エンタープライズはM&Aで事業を拡大してきた歴史がある。今年は法人向けのB2Bサービスを手がける企業の買収が加速しそうだ。

日本エンタープライズのM&A年表(年月は発表)
 
2011 10 IMJモバイル(現・アイ・エム・ジェイ)から、モバイルコンテンツ・ウェブシステム開発やデザイン製作を手がけるフォー・クオリアの株式を取得し、子会社化
201110
 交通情報サービスを手がける交通情報サービスの株式を取得し、子会社化
2013 3 SUGAO Pte. Ltdから、音声通信関連のソフトウェア開発を手がけるand Oneの株式を取得し、子会社化
2014 11 MSキャピタルより、スマートフォン向けアプリケーションソフトウェアの開発を手がける会津ラボの全株式を取得し、子会社化
2015 6 再生エネルギー推進を手がける山口再エネ・ファクトリーを設立
20157 第三者割当増資により、スマートフォン・タブレット端末向け自動テストツールや自動キッティングツールを手がけるプロモートを子会社化
2015
10 北京業主行網絡科技有限公司の出資金持分を同社董事長の顔兵氏に譲渡
2015  11 クルーズからフリマアプリサービスを買収
2016 6 水産物公式電子商取引サービスを手がける、いなせりを設立
2017 1コンテンツサービス・ソリューション事業を手がけるインド子会社NE Mobile Services (India) Pvt. Ltd.の株式を個人(非開示)へ譲渡
2017  3 スマートフォン向け無料アプリやプラットフォーム化、ゲーム開発を手がける連結子会社のHighLab を吸収合併
2017  11 連結子会社のダイブがAWS サーバ構築・移行や業務アプリケーション・システム開発を手がけるアルゴを買収し、孫会社化
2017  12 テレステーションに店頭アフィリエイトサービスを事業譲渡

文:M&A Online編集部

この記事は企業の有価証券報告書などの公開資料、また各種報道を基に専門家の見解をまとめたものです。