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【グローブライド】世界一の釣具メーカーが次に仕掛けるM&Aは

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「川下」の小売業を相次いで買収

グローブライドはM&Aも手がけてきた。1980年に福岡県の釣具小売業「フィッシング・ナカムラ」(現・ワールドスポーツ)を、1985年に東京の釣具小売業「大八木商店」(同)、2005年に同じく東京の釣具小売業「キャスティング」を子会社化し、川下の釣具小売業を傘下に入れる。釣具小売りの現場から寄せられる情報や顧客の声を製品開発に生かす体制が整う。

釣具小売業のM&Aで本業の成長に成功したグローブライドは、ゴルフやテニスなど他のスポーツ用品小売業の買収にも乗り出す。2008年に神奈川県のスポーツ用品小売業「ウインザー商事」と群馬県のゴルフクラブの製造販売業「フォーティーン」を続けざまに子会社化した。

グループ内M&Aも実施している。1995年に「ダイワゴルフ」を吸収合併、2009年には独釣用品・スポーツ用品販売会社ダイワ・コルモランGmbHの株式を追加取得し100%子会社にした。2013年に元100%子会社で2001年に独立した物流業のダイワ物流サービス(現・ロジスポ)の全株を取得して再子会社化している。同社のM&Aはここで一段落。現在まで小康状態が続く。

だが、再び同社にM&Aの機運が高まっているという。同社は2021年3月期までの「中期経営計画2020」を推進中。同計画では前中期計画に引き続き、「市場優位性のある製品提供力の追求」「国内市場の活性化と健全化」「海外市場の攻略」の三本柱を軸に取り組む。

最終年度は東京オリンピック・パラリンピックの開催年で、国内スポーツ熱の高まりから目標の「売上高1000億円、営業利益50億円」(2018年3月期実績は売上高857億8500万円、営業利益37億6800万円)の達成は難しくなさそうだ。同社としては「ポスト東京五輪」の落ち込みを、どのようにカバーするかが課題になる。

グローブライドの売上高・営業利益の推移と今後の予想・目標

16年3月期 17年3月期 18年3月期 19年3月期(予想) 21年3月期(目標)
売上高 79,026 79,142 85,785 90,000 100,000
営業利益 3,420 3,416 3,768 4,000 5,000

(単位:百万円)

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