アシックスが海外M&Aに本格的に取り組み始めたのは2010年代に入って以降。その手始めがスウェーデンに本拠を置くホグロフスだった。
同社は1914年に創業し、バックパックやウエア、シューズなどアウトドア用品の高級ブランドとして知られ、日本にもファンが多い。主力地盤である北欧以外の欧州地域やアジアでの展開を狙い、約114億円を投じて傘下に収めた。のれんの償却後も営業赤字が続き、韓国、中国などアジアに進出したものの、苦戦していた...
ヤフーとLINEの経営統合で注目されているZホールディングス(ZHD、旧ヤフー)。2019年には売り買いともにM&Aが加速している。旧ヤフー時代からM&Aで事業を拡大してきたZHDだが、このところの大型M&Aは事情が異なる。何が狙いなのか。
ストライプインターナショナルは衣料品の製造・販売を手がける国内3位のアパレルSPA企業だ。だが、成長余地が少ない国内アパレル市場は厳しい。2018年11月に予定していた株式上場を延期している。同社が成長を続けるにはM&Aを活用するしかない。
ヒューリックが不動産事業で新規領域の開拓にアクセルを踏み込んでいる。後発ながら、ここへてき攻勢を強めているのがホテル。6月、「浅草ビューホテル」など20ホテルを運営する日本ビューホテルを買収することを決めた。