【アドベンチャー】2年ぶりに買収を再開したネット航空券の雄

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M&Aで経営多角化を図る

2018年はアドベンチャーにとって「M&A」の1年だった。1月に6億3500万円でコスミック流通産業(横浜市。売上高207億円、経常利益3400万円、純資産1億4400万円)を、1400万円でコスミックGCシステム(同。売上高58億8000万円、経常利益300万円、純資産2100万円)の全株式を取得し、商品券やギフト券などの販売店・サイト運営を手がける両社を完全子会社化すると発表した。

同月にはスポーツ用品衣類やカジュエルウエアの製造を手がけるwundou(東京都葛飾区。売上高8億2600万円、経常利益1億1900万円、純資産5億2000万円)の全株式を8億円で取得し、完全子会社化している。アドベンチャーは自社の予約サイトで培ったオンラインマーケティングノウハウを活用してwundouの新規顧客開拓や販売拡大を目指した。

6月に同業のTET(大阪市。営業収益1240万円、経常利益302万円、純資産1510万円)の全株式を2億8000万円で取得し、完全子会社化した。TETは日本航空の認可代理店で、国内線の仕入れに強みを持つ。アドベンチャーは自社予約サイトとの連携を通じて航空券販売事業の拡大を狙った。

11月はファッション関連のM&Aが相次いだ。海外ブランド衣料・服飾雑貨の輸出入と販売を手がけるギャラリーレア(大阪市中央区。売上高79億9100万円、経常利益6700万円、純資産31億3200万円)の株式80.95%を11億5100万円(アドバイザリー費用などを含む)で取得し子会社化すると発表した。

ギャラリーレアは1979年創業で、海外ブランド衣料雑貨、服飾雑貨の取り扱いのほか、これら商品の古物の売買やBtoBオークションの開催、運営などに取り組んでいた。アドベンチャーがオンライン予約サービスで得た広告や集客のノウハウを、ギャラリーレアの顧客掘り起こしに活用することを狙った。

M&A Online編集部

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