尼崎信用金庫はその営業展開と同様に信金初の取り組みに挑戦した。まず1982年2月に信金で初めて外国為替公認銀行として外国為替業務を始め、84年1月には外国為替業務総合オンラインシステムを稼働している。
99年7月に執行役員制を導入し、2002年4月には「CRMS21」(金融機関向け顧客情報管理ソフト)を全店で本格稼働。04年12月に証券仲介業務に参入し、05年8月にはICキャッシュカードの取り扱いを始めた。
これらすべてが信金初...
繊維産業の発展に寄与するという理念を掲げ、2019年には120周年を迎えた福井銀行。明治期の国立銀行を母体とした銀行ではなく、地場の繊維業者が資金を出しあって設立。その後、地場の産業を支え、県内トップバンクとしての地歩を固めてきた。
きらぼし銀行は2018年5月に設立された東京の地銀。八千代銀行、東京都民銀行、新銀行東京の3行の合併によって生まれた。東京において大手行に隠れ、ちょっと影が薄い存在かもしれないが、実はその大手の間隙に活路を見出し、着実に市場に根づいている。
栃木県の地方金融機関の代表格は足利銀行である。帝国データバンク調査では県内占有率は47.4%。県内企業の約半数が足利銀行をメインバンクとしている。2003年の「足銀ショック」を経て、足利銀行と県内企業はどのような復活の道を歩んできたのか。
山形銀行は第八十一国立銀行が源流で、その営業終了の際に両羽銀行が業務を継承し、両羽銀行は1965年に山形銀行と改称した。明治後期から昭和の中期までの両羽銀行時代は、まさにM&Aラッシュの時代だった。その躍進の背景には、同族経営があった。