【財務】金融機関目線の4つのアドバイス(2)
企業における資金は人間の血液と同じで、企業を資金循環の観点から見ると、資産は回転させることで収益を生み、回しぬくことで経費となって財務状態は健全化する。
大野 健司
| 2018/10/4
2018.10.04
次に人件費や電気代等の諸経費のほか、定期的に発生する消費税、社保料などについて確認する。月次ベースで明らかにならない場合は、日繰り表を作成して点検する。資金繰りが厳しい会社はここまでの2点を集計すると資金不足に陥っている。
最後に金融機関取引状況の精査となる。融資口別の融資時期と金額、返済条件や保証協会融資の有無、担保設定や保証人の状況、融資契約上の特約の有無等を整理して、取引金融機関からの融資可能額(受信余力)を検討する。
資金繰りが確認できたら、今度は毎月の損益状況を点検する...
企業における資金は人間の血液と同じで、企業を資金循環の観点から見ると、資産は回転させることで収益を生み、回しぬくことで経費となって財務状態は健全化する。
年齢を重ねた経営者の中には後継者難に悩み、廃業を考える者もいる。M&Aも有効な策であると薦められ、成功裏に事業をリタイアした経営者の姿を追う。