「すき家」「はま寿司」のゼンショー、フェアトレードコーヒーの小売りに挑戦

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食品スーパーなどで販売するフェアトレードコーヒー(同社ニュースリリースより)

牛丼の「すき家」や、回転ずしの「はま寿司」などを展開するゼンショーホールディングス<7550>が、コーヒー豆の取引相場が下がっても事前に決められた適切な値段で買い取るフェアトレードコーヒーの新たな取り組みを始める。

同社は2007年にフェアトレードコーヒーの取り扱いを始め、国内外のグループ店約3000店で提供しており、今回は取り組みを一歩進めてフェアトレードコーヒー専門ブランド「THINK EARTH COFFEE」を立ち上げ、2022年3月28日から首都圏の食品スーパーやネットで販売することにした。

フェアトレードコーヒーをより多くの消費者に販売することで、コーヒー生産の持続性を高め、発展途上国が多くを占めるコーヒー生産地域の自立や発展を助けるのが狙いだ。

フェアトレードコーヒーの価格が一般のコーヒーよりも高めなため、日本ではあまり普及していないが、持続可能な取り組みへの関心が高まってきており、今回のゼンショーのような取り組みは徐々に増えていきそうだ。

6品目のフェアトレードコーヒーを販売

ゼンショーは、ペルー、東ティモール、ニカラグア、コンゴなどで生産されたコーヒー豆を用いた、粉とドリップバッグの6品目のフェアトレードコーヒーを販売する。

事前に取り決めた購入価格には、現地の生活改善活動に充てられる社会開発資金が含まれており、これまでもペルーでは煙突付きかまどの設置、東ティモールでは水道設備の敷設、ニカラグアでは有機農法の推進などに取り組んできた。

食品スーパーやネットを通じた小売り事業の立ち上げを機に、フェアトレード商品の販売量を増やし商品の種類や取引国の拡大に取り組むという。

環境負荷の低減や高品質製品の生産も可能に

フェアトレードは公平(フェア)に貿易(トレード)をするというもので、コーヒー豆のほかにも紅茶やカカオ、ナッツ、砂糖、大豆、砂糖、綿花、花、木材なども対象で、いずれも適切な値段を事前に決めておき、相場が下がっても安く買うことはしないという仕組みになっている。

コーヒー豆の価格は、ニューヨークやロンドンにある国際市場で決定され、相場が下がるとコーヒー豆の生産者の収入も下がり生活が苦しくなるという状況にある。

フェアトレードによって、コーヒー農家の生活が安定すると、環境負荷の低減や質の高いコーヒー豆の生産なども可能になると言われている。

文:M&A Online編集部

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