直接投資によるM&Aも活発

ファンドによるM&Aだけでなく、ワールドでは直接投資によるM&A にも積極的だ。W&Dデザインファンドがユアサンクチュアリーに出資をした2017年12月には家具や雑貨、食材の輸入、販売を手がけているアスプルンド(東京都港区)を完全子会社化した。

ワールドグループには雑貨やインテリアを手がける企業や、駅周辺で女性向けファッションストアを展開する企業などがあり、これら企業とアスプルンドの事業を融合することで、事業の成長が可能になることから買収に踏み切った。

このほかにも2018年に入って3件のM&Aを実施した。4月に子会社のワールドインべストメントネットワークを介して、オムニス(東京都港区)の46.6%の株式を、同日にティンパンアレイの全株式(東京都品川区)を取得した。

オムニスはファッションレンタルサービスを展開している企業で、ユーザーは洋服やバッグ、アクセサリーなど数万点の商品の中から、月額3900円で15点までレンタルできる。

ティンパンアレイは古着やバック、時計、宝飾品の買い取りや販売を行う企業で、オンラインショップでは約24万点の商品を展開している。

2018年6月にはクラウドファンディング仲介サイトを運営するキャンプファイヤー(東京都渋谷区)に出資した。キャンプファイヤーは若手ファッションデザイナーなどを資金面で支える仕組みとしてクラウドファンディングを展開しており、ワールドと組むことで生産や販売などの面で手厚い支援ができると判断した。

キャンプファイヤ-は2011年に設立した企業で日本で最大のクラウドファンディングプラットフォームを持つ。ファッションに特化したクラウドファンディングサービスを2016年に立ち上げ、クリエーターが自由に新しい挑戦を行う環境を提供してきた。

ファンドによる投資なのか、ワールドによる直接投資なのかは、相手企業の意向次第としており、今後も両手法によるM&Aは増加するものと思われる。

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