ご注意ください
この記事は公開から1年以上経っています。掲載されている情報は、公開当時のものです。

【ワールド】M&A積極化し、再上場狙う

alt
神戸市にある本社

業績は回復

ワールドは百貨店やショッピングセンターなどに積極的に店舗を出店し、業績を伸ばしてきた。ブランドも数多く展開し、顧客層を広げてきた。2007年、2008年には売り上げや利益で過去最高を更新するなど、順調な成長軌道を描いていた。

ところが、その後は価格競争やリーマンショック、東日本大震災などが続き、次第に既存店の売り上げが低迷し、利益率が低下していった。

そこで業績立て直しのために2013年に迎え入れたのが三井住友銀行出身で、中古車流通のジャックやスーパーの長崎屋などの経営に携わった上山健二氏。上山氏は2015年にワールドの社長に就任するとすぐに、改革を断行。不採算店舗の閉鎖や、不採算ブランドの廃止、社員の早期退職などの手を打った。

その結果、初年度となる2016年3月期の売上高は約7%、営業利益は約35%のマイナスとなったものの、2017年3月期は売上高は約8%の続落だったが、利益は急回復し前年度の3.4倍となった。2018年も売上高は2%弱のマイナスとなったものの、営業利益は引き続き回復傾向を示し、約10%の増益となった。

不採算店約500店の閉鎖、不採算ブランド約30ブランドの廃止、400人強の希望退職の実施による成果だ。

部門別の状況を見てみると、主力のブランド事業はやはりわずかだが、前年度比0.9%のマイナスとなった。積極的に展開しているM&Aなどの投資事業もこの期の売上高としては前年度比7.0%の減収となったほか、ワールドの業務基盤を活用するプラットフォーム事業も売上高は同4.6%の減収となった。

そんな中、一人気を吐いたのが通販サイトを展開するデジタル事業。通販だけでなく、店舗と通販の連携による在庫商品の融通などに取り組み、店舗、通販双方にメリットが出始めてきた。

経費削減による利益率の向上、主力事業の回復、通販事業の拡大といった傾向が鮮明になりつつあり、来期以降の業績の見通しは明るそうだ。

単位:億円
単位:億円

NEXT STORY

サマンサタバサ、2期連続の最終赤字でピンチ

サマンサタバサ、2期連続の最終赤字でピンチ

2018/04/30

海外セレブを起用した販促で女子に人気のサマンサタバサが苦境に立たされている。連結売上高は321億5,830万円と前期比9.3%減に沈んだ。先行投資や事業再編による特別損失32億5,747万円を計上し、最終損益は36億6,939万円の赤字となった。

アクセスランキング

【総合】よく読まれている記事ベスト5