次に「地政学的リスク」の回避だ。アップルはほとんどの「iPhone」を中国で生産している。しかし、米中の貿易摩擦が激しくなり、米国政府による中国生産の規制や、それに対する中国政府の報復措置が懸念されるようになった。
2021年にトランプ政権が交代すれば関係改善も期待されるが、香港などでの人権問題や、アップルのEMSが本社を置く台湾への圧力、太平洋での権益問題など、民主党政権になっても火種は燻(くすぶ)る。そうなれば中国に生産拠点を集中させるのはリスクが高い...
上場企業が新型コロナウイルスの影響で業績を下方修正した結果、消失した売上高が7兆円を突破した。新型コロナウイルス関連の経営破綻も400件を超えた。