1 カ月(31日間)毎日別のアイスクリームの味を提供するというコンセプトを持つアイスクリームチェーンのB-R サーティワン アイスクリーム<2268>が苦戦している。 

新型コロナウイルスの影響で店舗の一時休業や営業時間短縮などが業績の足を引っ張っているもので、2020年12月期の営業利益は80%超の大幅減益となる見通し。 

ただ、通常営業を継続している店舗の平均売上高は前年並みで推移していることもあり、2021年12月期は業績の回復を見込む。第2波が押し寄せているコロナに打ち勝つ戦略とは。 

定額で1日1個のアイスを提供

2020年12月期の業績予想は売上高179億4000万円(前年度比7.1%減)、営業利益1億円(同80.6%減)、経常利益3億6000万円(同53.7%減)、当期利益9000万円(同79.5%減)という厳しい内容。 

緊急事態宣言中の5月初めに、全店舗約1100店舗中、一時休業店が370店、時間短縮店が563店に達し、第2四半期の営業損益、経常損益、当期損益がすべて赤字に陥ったことから、通期でも大幅な減収減益が避けられないと判断した。 

同社のルーツは1945年に、バートン・バスキンとアーヴィン・ロビンスという2人の起業家が南カリフォルニアに開業したアイスクリーム専門店にさかのぼる。 

日本では1973年12月に不二家<2211>が、米国のバスキン・ロビンス社との合弁会社ビー・アールジャパンを設立したのが始まりで、その後フランチャイズ展開を進め、2010年には店舗数が1000店を突破した。 

ここ数年業績は堅調に推移していたものの、新型コロナウイルスで後退を余儀なくされた。そこで同社が業績改善策の一つとして打ち出したのがサブスクリプション(定額制)。

7月21日に31日間、毎日1枚、好みのアイスクリーム1個と交換ができるレギュラーシングルギフト券を5980円(毎日使うと約6000円の割引に相当)で使用できるサービスをスタート。 

さらに8月4日からサブスク第2弾として、好みのアイスクリーム1個(通常販売価格は390円)と交換できる、レギュラーシングルギフト券が毎月1枚届くサービスを月359円で提供する。

今はやりのサブスクでどこまで業績を回復できるだろうか。

【B-R サーティワン アイスクリームの業績推移】単位:億円、2020年12月期は見込み

  2017年12月期 2018年12月期 2019年12月期 2020年12月期
売上高 197.9 200.86 193.17 179.4
営業利益 5.26 4.46 5.15 1
経常利益 5.88 6.02 7.77 3.6
当期利益 2.64 2.82 4.39 0.9

文:M&A Online編集部