ではこれから日本M&Aセンターの気になる今後の流れの傾向を見てみようと思います。
これまでの記事でも、不祥事というとコレといった定番のようなタイミングが「サタンリターン」の時期ですが、今回の不正会計問題でも見事にサタンリターン中での出来事でした。
サタンリターンは土星回帰といって、約29年に1度発生する試練のタイミングと捉えて頂ければ良いのですが、サタンリターンのタイミングがその企業にとってのターニングポイントになることがとても多いです。
今回の不正会計が正式に発表されたのが22年2月ですが、不正の端緒の発見は2021年10月8日でした。
この日のホロスコープを作ってみると、驚くことに29年に1度のサタンリターンがちょうど発生したその日が10月8日と重なっていたのです。
ここまで見事に一致するのはめずらしいのですが、そもそもサタンリターンがもたらす試練というのは、必ず悪いことが起きるわけではなく、その企業が本来進むべき道を違えていないかどうかをチェックし、間違えていればその道を正すというのが、サタンリターンの本来の意味です。
ただ多くの企業において、その道を外しがちなので試練のタイミングになりやすいということになります。
ご多分に漏れず日本M&Aセンターもその道を外していたということで、今回のような不祥事が明るみに出て、それを改善することをサタンリターンは求めているわけです。
上場している企業ですから当然、株主を存させないためにコンプライアンスやガバナンスを徹底すべきなのですが、先述したとおり、同社はそういうルールを順守することが苦手そうな企業でもあり、今後スムーズな改善がされるのか?というと、かなり難航するのではないかという印象を持ちます。
むしろ少々ルールを無視してでも目標実現する突破力があるからこそ、これまでの成長速度が実現されていたという側面もあるはずで、そこを封じてしまうと、企業としての面白みが薄れてしまい魅力が落ちてしまうことも考えられ、当然、業績にも陰りが見えるのではと感じます。
最低限のルールは順守するのはもちろんとしても、ガチガチにしてしまうのではなく、ある程度の自由を残した良い塩梅のところで着地をさせることができれば、本来の力を失わなくて済むと思いますが、世間の目が厳しい内はそれも難しいのかもしれません。
この不正会計に追い打ちをかけるように、元常務の脱税問題が浮上しましたが、これはサタンリターンの影響ではなく、別の星の影響がこの事件を示唆しており、同年で問題が起きたのはさすがに不運といわざるを得ないタイミングとなりました。
ただ、これ以降は、ハードな星配置はかなり減っていますので、これから信頼を回復していくことも十分可能な星配置になりますから、まだまだチャンスは期待できるでしょう。
次に少々ハードなタイミングは2027年頃に発生しますが、この頃までに問題が起きえない企業体質に改善されていれば、難なくクリア出来るはずなので、2027年が今後の改善の結果発表のタイミングになりそうです。
※次回公開予定は12月22日です。