毎月気になる企業をピックアップし、その企業の占星術的な視点からポイントをお伝えしています。
今回は日本M&Aセンターホールディングス(HD、1991年4月25日設立)をピックアップしました。
日本M&AセンターはM&A仲介業の草分けで、リーディングカンパニーを自他ともに認めます。全国の会計事務所や地方銀行、メガバンク、証券会社などと連携しながら、累計7000件を超えるM&Aを実現した最大手です。
年間取扱件数は世界的にもトップクラスで、2020年(取扱件数:783件)、2021年(取扱件数:1013件)と2年連続でギネスにも認定されています。
そんな日本M&Aセンターですが、2022年2月14日に売上の前倒し計上が行われていたことが明らかとなり、過去約5年間にわたって83件に及ぶ会計不正が横行した事実が発覚しました。
その後、再発防止のためガバナンスの強化に努めている最中、同社の元常務取締役・大山敬義氏が、1億1000万円の脱税をした疑いで刑事告発される事態に至りました。
繰り返される不祥事に苦しめられた日本M&Aセンターに待っている未来はどのような展開なのか、今後の同社を西洋占星術を使ってチェックしていきたいと思います。
まずは日本M&Aセンターの傾向を占星術で見てみようと思います。
同社のホロスコープを見て最初に目に入るのが、野心や目標の高さと、それを実現するだけの勢いの強さに特徴を持った企業であることが分かります。
人当たりの良い言葉と社交性を併せ持った魅力を発揮しやすい企業でもあり、買う側・買われる側を上手く調整すべきM&Aというセンシティブな事業には最適な能力を持っていると言えるでしょう。
また外部には正道を唱えるような、業界の模範的立場で立ち回ることができるような信頼を得やすい側面も持っています。
このようにM&A仲介業務においてはかなり適した能力と傾向を持った企業であることは明白です。
ただ、同時に少々ネガティブにも見える傾向もあり、そのひとつに、反抗心やルールを真正面から破っていくような大胆さも併せ持っていることをホロスコープは教えてくれます。
表面では模範的でも、内面では実は他者やルールの言いなりになるのを嫌い、何ものにも染まらない反逆的な一面も持っており、目標実現のためには手段を選ばないような傾向がハッキリと出ています。
もちろんこの能力をポジティブに発揮すればオリジナリティー溢れる企業になるのですが、今回の不正会計の件で明らかになった実態を見る限り、多くの社員がその不正に関わっていたということで、ネガティブな要素が社風として根付いてしまったようです。