変革のタイミングを象徴する「島忠」買収

では次に、ニトリHDの今後の流れを見てみようと思います。占星術のテクニックでは、その企業が変革するタイミングなどを見ることができます。

その視点で言うと、実はニトリは2020年2月24日に30年に1度の大きな変革が起きる時期になっていました。

このタイミングをはかったように同年2月21日付でニトリHDの中核事業会社のニトリの新社長に武田政則氏が就任することとなり、ニトリHDとニトリの社長を兼務していた白井俊之氏はニトリHD社長としてグループ全体の経営の執行と監督に専念することになりました。

そして同年12月末に島忠の子会社化を目的とするTOBを成立させましたが、実はニトリにとって、業態は違っても同じ小売企業のM&Aを手がけるのはこれが初めて。

これまで続けてきた自力出店による成長路線からの大きな転換点であり、島忠を通じてホームセンター業界へ進出するという経営判断は、まさに30年ぶりの変革のタイミングにふさわしい行動であったと言えます。

また他の企業と同様に企業の様々な節目で影響する「土星」という天体の動きから見ると、ちょうど企業の持つ土星と宇宙の土星が重なる「サタンリターン」という現象がありますが、1972年に会社設立後、最初のサタンリターンは2002年に発生していました。

ニトリはこの時期にちょうど東証1部上場を果たした年であり、まさに企業としての大きな節目のタイミングに一致していました。

ニトリHDが傘下に収めた島忠(都内の店舗)

売上高3兆円と2度目のサタンリターンが一致

ニトリは将来展望として、2032年に売上高3兆円を目指しています。2021年2月期予想は7040億円ですから、現在の4~5倍の拡大を狙っていますが、なんとこの2032年はちょうど、ニトリにとっての2度目の「サタンリターン」のタイミングと一致しています。

サタンリターンの時期は大きな目標を実現したり、大きな困難な問題をクリアしたりと、企業によって様々な節目となる現象が起きるのですが、ニトリにとっては目標実現の節目としてサタンリターンが使われる傾向があるかと思います。

そんなニトリだからこそ売上高3兆円を本当に実現してしまうのではないかと期待したくなりますし、そのための大きな一歩もこの2020年に島忠をTOBしたことで実現を引き寄せたと言えるでしょう。

ニトリのこれからの30年間は本来の自社の強みを最大限に引き出すことに注力すべきですが、実はニトリにとっての自社の強みは、先ほども書いたように「境界線や物事の区別というものを無くそうとする衝動」です。

これは業界の境界線をなくしてしまおう、という意味になりますから、家具業界やホームセンター業界という境界をもっと曖昧にし、さらに他業種まで積極的に展開し手を広げるような動きをしてこそ、発展しやすいのがニトリのホロスコープからわかる特徴です。

その点を強めていくとしたら、やはり買収による成長が最も説得力のあるビジョンになるのではないかと思います。

いずれにしても、図ったように星の動きにピッタリと合った流れで成長していますから、2032年の目標実現はかなり現実的ではないかと個人的には判断しています。

このような占星術の視点も頭の片隅に置きつつ、今後のニトリの活躍を楽しんでみるのもオススメです。

※次回公開は2月11日です。