【M&A相談所】譲渡後の取引先との関係性はどうなる?

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※画像はイメージです

Q:会社を譲渡した後、
取引先との関係性はどうなりますか?

68歳、近畿地方で食品卸売業を営んでいます。戦前に父が開業した会社を引き継ぎ、はや40年。いつか誰かに譲らなければ……と思いながら、この年齢になってしまいました。後継ぎはいませんし、会社をM&Aで譲渡することに異存はありませんが、一つ懸念するのが、譲渡後の取引先との関係性です。私がM&Aで会社を譲渡したら、買い手企業に仕入先を変えられてしまう、などということは起こらないでしょうか?

数十年前に取引先が倒産して大変な危機に陥りまして、そのときにBという会社だけが掛けの取引に応じてくれました。B社への恩義を忘れず、「人で取引をする」という理念を掲げ、信用を重視して会社を大きくすることができました。私は譲渡後もB社をはじめ、既存取引先との取引を継続してほしいのですが、その点はどうなるのでしょうか? (岡山県 食品商社 H・M さん)

A:取引先も会社の重要な資産。
取引継続だけでなく、相乗効果を目指すのが買い手企業です。

取引先との信頼関係、またそれだけでなく従業員と会社の関係など、企業の価値は財務諸表だけでは測れません。社長が会社の顔である場合も多く、M&Aで別の会社の傘下に入ると、そのつながりが断絶してしまうのではないかと心配される方は多くいらっしゃいます。

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これまでになかった画期的な事業継承のためのM&A基金の在り方に挑戦している「JAPAN革新継承基金」。年金基金などの公共性の高い資金を「基金」として、日本の優れた中堅中小企業をM&Aし、短期的な売却ではなく長期の株式保有により、株主として積極的に企業成長を支援している。同基金を運用するACA革新基金運用の代表取締役社長・近藤Nick 直樹氏と代表取締役・松井香氏にお話を伺った。