企業はどうしてM&Aで企業を買収するのでしょうか?

代表的な理由をいくつか教えてください。

先生:M&Aの理由は1つではありませんが、分かりやすいのは、規模を追求するために同じ業種同士での足し算をするという論理でしょう。

新入社員:スーパーマーケットが他のスーパーマーケットを買って店舗数と売り上げを増やすといったことですか?

先生:そのとおりです。最近では大手コンビニエンスストアチェーンによるM&Aもよく聞きますね。また、規模ではなく機能面での拡充という理由もあります。

新入社員:食品を扱っている会社が、雑貨を扱っている会社を買うということですか?

先生:そうです。特に異業種同士のM&Aは、機能拡充の面が強いですね。また、特定の技術やブランドの評判や、その顧客などを得るためにM&Aを行う場合もあります。海外では、新しい技術を開発したベンチャー企業を買う事例も多いですね。

新入社員:なるほど。でも、自社で規模を拡大したり、機能を拡充したりすればいいのではないですか? M&Aをするそもそもの理由は何でしょう?

先生:自社でそれらを達成しようとすると時間やコストが必要ですが、それを効率化するためです。店舗を1つ増やすにも土地の交渉、建物の建設、人材の募集などが必要です。それをM&Aなら、「1日で100店舗増やす」ことも不可能ではありません。

新入社員:確かにM&Aによって業界のシェアが劇的に変わったというニュースも聞きますから、その効果はすごいすね。

先生:自社がノウハウを持っていないような機能を拡充しようとなると、さらに時間やコストがかかります。特定の技術やブランドに対する評判などは、時間やコストをかけたとしても、なかなか得られないこともあるでしょう。

新入社員:なるほど。だからM&Aを行って欲しい技術やブランドを手に入れるのですね。

文・構成:小林麻理/監修:M&A Online編集部