Q:5年前に企業経営者の父が他界、相続した株式を売却しようと思いますが、現経営陣に強く反対されています

 5年前に企業経営者の父が他界し、父が100%所有していた株式を母と私、妹の3人が相続しました(割合は母50:私25:妹25)。私たちは誰も経営にはタッチしておらず、私は医師で総合病院に勤務中、妹は結婚して家庭に入っているので、株式は私たちが保有しつつ、経営は父の右腕だったAさん(A社長)にお願いすることにしました。

 数年は問題なかったものの、近年は業績が低下しているようで、事業方針も父の代とは様変わりしたようです。聞くところによると、生前の父が「あの会社は許さん!」と毛嫌いしていた大企業との提携も模索中とのこと。

 もはや父が心血を注いで育て、愛した会社ではなくなっているようで、それならば私たちがただ持っているだけの株式も、会社か、あるいは父の理念に共感してくれる方に買い取っていただいたほうがよいだろうと親子で話し合いました。

 しかし、A社長に話したところ、株価が高すぎるという理由で会社での買い取りは拒否され、また外部への売却については、「お父様が生み育てた会社をお金と引き換えに売り払うのか!」と恐ろしい剣幕で怒られました。

 途方に暮れていたところ、A社長から「税理士に評価してもらった株価の5分の1の額で私が買いましょう」との申し出がありました。私はそんな安く買いたたくような失礼な話はないと怒りましたが、母は、取締役会が反対すると株式は売却できない、株式の譲渡制限というものがあると聞かされたようです。私たち親子はどうすればよいでしょうか。(北海道 R・Tさん)