KADOKAWA<9468>が外食事業初のレストラン「INUA(以下:イヌア)」を本社ビル内にオープンします。開業予定は2018年6月29日。既に公式ページにて予約受付を開始しました。イヌアは世界中のレストラン誌や評論家が絶賛し、最も予約がとれないレストランとして有名な「Noma(以下:ノーマ)」とパートナーシップを結んだお店。同店で経験を積んだシェフが腕を振るいます。このニュースで違和感を覚えるのは、この2つ。

  • ①何でKADOKAWAがレストラン?
  • ②どうして自社ビル内? 

その疑問に答えます、という話です。

「イヌア」公式ホームページ
「イヌア」公式ホームページ

期間限定の東京店ではキャンセル待ちが6万人!

KADOKAWAは2017年4月に100%子会社「K's Lab(ケイズラボ)」を設立し、外食事業参入の下準備を整えていました。第1弾となるのが、今回オープンするレストラン「イヌア」です。その力の入れようは、ノーマと提携していることからもわかります。食通の間ではよく知られたコペンハーゲンのレストラン「ノーマ」ですが、一般の人々にはあまりなじみのない名前。その偉大さがわかるエピソードはこんな感じです。

【ノーマ最強伝説】

  • ・看板メニューが生きたアリを使った料理
  • ・2010年、2011年、2012年、2014年にレストラン誌の「世界ベストレストラン50」で1位を獲得
  • ・2008年~2016年までミシュランガイド2つ星を連続獲得
  • ・半年先まで予約でいっぱい
  • ・「予約がとれたから、お店があるデンマーク行ってくる」という世界中の食通が多数
  • ・そんな食通が多いことから、デンマークの経済にまで影響を与え、「ノマノミクス」という言葉を生み出した
  • ・2015年に期間限定で「マンダリン・オリエンタル東京」に開業した際、1日で3,600人のリストが埋まり、キャンセル待ちは62,000人に達した
  • ・東京の期間限定店には、台湾、シンガポール、イラン、アラブ首長国連邦、オーストラリアなどの客もいた
  • ・ドキュメンタリー映画「ノーマ、世界を変える料理」が公開された

 

そんなノーマと手を組んだレストランがイヌアなのです。

【店舗基本情報】

  • 店名 : INUA(イヌア)
  • ヘッドシェフ : トーマス・フレベル
  • 席数:60
  • コースメニュー:2万9000円
  • 所在地 : 〒102-8552 東京都千代田区富士見2-13-12 KADOKAWA富士見ビル9F
  • 公式サイト : inua.jp 
  • 開業予定日 : 2018年6月29日(金)
  • 営業日時 : 毎週火~土曜日17時~ (ディナーのみ)
  • 定休日 : 毎週日・月曜日

 

トーマス・フレベル氏
トーマス・フレベル氏


ヘッドシェフのトーマス・フレベル氏は、ドイツ生まれの34歳。2009年にノーマで修行を始めると、すぐさま頭角を現して開発トップとしてレネ・レゼピ氏(ノーマを設立した天才シェフ)の信頼を獲得しました。東京の期間限定店も任されていて、腕は確かです。KADOKAWAの発表によると、フレベル氏は日本での風土と四季折々の食材の虜になり、「いつか東京でレストランを開きたい」と強い想いを抱き続けていたとのこと。「2015年に日本に滞在した際に文化や食材に魅了され、日本を発った時に、ここを離れることは間違っている」と思ったほどだといいます。

コメントのどこまでが大人の事情なのかはわかりませんが、世界最高峰と言われる「ノーマ」でその実力を見せつけた料理人、フレベル氏のレストランが日本に誕生するのです。しかも、シェフ自ら日本全国に足を運んで生産者の声に耳を傾けるほどの力の入れよう。「日本と北欧の食材を融合させ、国際色豊かなチームの経験に裏打ちされた技術によって、日本の四季と多様性を引き出します」としています。期待の高まるレストランであることは間違いありません。