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【カドカワ】老舗企業の再成長を賭けたM&Aとは?
カドカワは、角川書店を母体に多数のブランドとコンテンツを保有する角川グループ。そして、コンテンツサービスの提供およびそのプラットフォームを運営するドワンゴが2014年に統合した企業である。カドカワのM&A戦略とは?
KADOKAWA<9468>が外食事業初のレストラン「INUA(以下:イヌア)」を本社ビル内にオープンします。開業予定は2018年6月29日。既に公式ページにて予約受付を開始しました。イヌアは世界中のレストラン誌や評論家が絶賛し、最も予約がとれないレストランとして有名な「Noma(以下:ノーマ)」とパートナーシップを結んだお店。同店で経験を積んだシェフが腕を振るいます。このニュースで違和感を覚えるのは、この2つ。
その疑問に答えます、という話です。
KADOKAWAは2017年4月に100%子会社「K's Lab(ケイズラボ)」を設立し、外食事業参入の下準備を整えていました。第1弾となるのが、今回オープンするレストラン「イヌア」です。その力の入れようは、ノーマと提携していることからもわかります。食通の間ではよく知られたコペンハーゲンのレストラン「ノーマ」ですが、一般の人々にはあまりなじみのない名前。その偉大さがわかるエピソードはこんな感じです。
【ノーマ最強伝説】
そんなノーマと手を組んだレストランがイヌアなのです。
【店舗基本情報】
ヘッドシェフのトーマス・フレベル氏は、ドイツ生まれの34歳。2009年にノーマで修行を始めると、すぐさま頭角を現して開発トップとしてレネ・レゼピ氏(ノーマを設立した天才シェフ)の信頼を獲得しました。東京の期間限定店も任されていて、腕は確かです。KADOKAWAの発表によると、フレベル氏は日本での風土と四季折々の食材の虜になり、「いつか東京でレストランを開きたい」と強い想いを抱き続けていたとのこと。「2015年に日本に滞在した際に文化や食材に魅了され、日本を発った時に、ここを離れることは間違っている」と思ったほどだといいます。
コメントのどこまでが大人の事情なのかはわかりませんが、世界最高峰と言われる「ノーマ」でその実力を見せつけた料理人、フレベル氏のレストランが日本に誕生するのです。しかも、シェフ自ら日本全国に足を運んで生産者の声に耳を傾けるほどの力の入れよう。「日本と北欧の食材を融合させ、国際色豊かなチームの経験に裏打ちされた技術によって、日本の四季と多様性を引き出します」としています。期待の高まるレストランであることは間違いありません。
カドカワは、角川書店を母体に多数のブランドとコンテンツを保有する角川グループ。そして、コンテンツサービスの提供およびそのプラットフォームを運営するドワンゴが2014年に統合した企業である。カドカワのM&A戦略とは?