冷凍食品の取り扱い店舗数を4店舗から100店舗へ拡大

無印良品の銀座旗艦店
ホテルを併設した無印良品の銀座旗艦店


良品計画が勝負をかける市場こそ食品です。

部門別売上は、食品が前期比113.2%増となりました。衣服・雑貨が107.5%、生活雑貨が100.3%ですので、唯一二桁増のカテゴリーです。

同社は9月に4店舗限定で冷凍食品を発売しました。きんぴらごぼうなどの総菜や餃子、玄米を使ったおにぎりなど、5つのテーマに分かれています。これがヒット。発売直後から品薄状態となりました。

2018年9月は取扱店舗数は4でしたが、2019年2月には13店舗に拡大。2020年度末には100店舗導入を目指しています。アイテム数も50から56へと拡充を図ります。

チルドスイーツも発売を開始。こちらも取り扱い店舗数を2018年8月の15から、100へと増やす予定です。

良品計画は、コンビニやスーパーで販売するような商品を扱いません。巧妙な企画力で、他社との差別化を図れます。無印良品が培ってきた、飾り(添加物)のないブランドを存分に発揮できる分野です。そして、ニトリのような既存の競合企業にとって参入障壁は高いです。

更に、冷凍食品は市場が拡大している分野です。下の表は、一般社団法人日本冷凍食品協会が2018年4月に発表した、家庭用冷凍食品生産量の対前年比増加率です。

表「家庭用冷凍食品生産量の対前年比増加率」(一般社団法人日本冷凍食品協会)

2014年 2015年 2016年 2017年
96.30%101.10%103.20%102.30%

※一般社団法人日本冷凍食品協会「冷凍食品の生産について」より筆者作成

冷凍食品以外でみても、無印良品は「食」へのシフトが明確になっています。

銀座にオープンした旗艦店では、産地直送の青果やジュースやデザートを販売するコーナーを設置。地下にはレストランを設け、ジビエ料理などを提供しています。

また、日替わり弁当の宅配サービスもスタート。「化学調味料不使用」とラベリングし、都内の会社員を中心に提供します。

2018年3月にイオンモール堺北花田でオープンした店舗にも、生鮮食品や青果などを充実させました。12月にオープンした光が丘の店舗では、シェアキッチンを設置して、「食」を中心に地域交流の場を提供しています。

無印良品が食で巻き返しを図れるのか。注目が集まっています。

麦とホップ@ビールを飲む理由