2019年3月19日、米アップルは唐突に5代目モデルとなる小型タブレット端末「iPad mini」を発売した。予想通り旧モデルの「mini4」と同じ小型の7.9インチ画面で、筐体(ボディ)をそのまま流用。ディスプレイパネルも前モデルと同様に液晶のまま、CPUを新型にアップグレードした低価格モデルとなってている。

低価格モデルに手を出さざるを得なくなったアップル

「iPad Pro」や昨年発売した「iPhone XS」「同XR」で高価格モデルにシフトしたアップルだが、販売不振により低価格モデルの追加投入を余儀なくされた格好だ。新型iPad miniはCPUに現行のiPhoneと同じ「A12 Bionicチップ」を採用しながら、価格は4万5800円から(税別、以下同)と、同じCPUを搭載する現行iPhoneの下位モデルであるXR(8万4800円から)よりも4万円近く安い。

これだけの低価格を実現できたのは、旧モデルの筐体をそのまま流用し、内部の部品だけを最新のものに取り換える「マイナーチェンジ」方式だったから。2016年3月に発売して大ヒットとなった「iPhone SE」と同じスタイルといえる。

SEも2013年に発売された「iPhone 5S」の筐体に、最新のCPUだった「A9チップ」を搭載した低価格版だ。しかも、当時現行機種だった「iPhone 6S」が投入直後から販売不振に見舞われたのを受けて登場している。

現行のCPUにアップグレードしながらも低価格を実現した新型「iPad mini」(同社ホームページより)