新型コロナウイルスの感染拡大で飲食関連事業者が倒産や閉店などに追い込まれている。 

ステーキ店「いきなり!ステーキ」などを展開するペッパーフードサービス<3053>は2020年3月25日に、2019 年 12 月期有価証券報告書に事業を継続することに疑いが生じていることを表す「継続企業の前提に関する重要な不確実性が存在する」との注記を記載することを決めた。 

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、3月以降、来店客数が落ち込み、売上高が大幅に減少したため、借入金の返済などの資金繰りに懸念が生じているという。 

同社は2020 年1月15日に行使価格修正条項付きの新株予約権を発行し資金調達のめどをつけていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で株価が下落したため新株予約権による資金調達が期待できない状況にあるという。

飲食関連事業者の倒産は4件に     

焼肉・寿司中心の食べ放題セルフバイキングレストランの「すたみな太郎」などを運営する江戸一(東京都足立区)は2020年3月17日に、営業を自粛している12店舗を再開せずに閉店することをホームページで公表した。 

同社は新型コロナウィルス感染拡大防止への配慮などから全店で3月12日まで営業を自粛し、一部店舗は自粛期間を延長していたが、3月20日から営業を再開していた。 

同社のホーページによると「すたみな太郎」は全国に137店舗あり、このうち東浦和店、ベイタウン本牧5番街店、新宮店、大分店、春野店、小平小川町店、八王子堀之内店、榛原店、西友沼津店、石岡店、下館店、小松島店を閉店する。 

帝国データバンクによると、バイキングレストラン「運河亭」を運営するアライドフーズ(札幌市)が3月24日までに事後処理を弁護士らに一任し、自己破産を申請する予定という。 

新型コロナウイルス感染防止の配慮とビュッフェ形式での会食自粛を受け、3月6日から3月31日まで臨時休業するとしていたが、急激な売り上げの減少で各種の支払いの目処が立たなくなったという。 

このほかに新型コロナウイルス関連の飲食関連事業者の倒産は3件に達しており、コロッケ製造販売の北海道三富屋(北海道栗山町)が2月25日に、鮨割烹店の花のれん(北海道網走市)が3月4日にそれぞれ破産手続き開始決定を受けたほか、大衆食堂半田屋を運営していたセブンレストランシステム(札幌市)が3月20日に事業を停止している。 

新型コロナウイルスの感染終息までにはまだしばらく時間がかかりそうなため、飲食関連事業者の苦境は続きそうだ。

文:M&A Online編集部