新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、屋外で遊ぶことがためらわれる子供のために、無料で教育商品やサービスを提供する企業が後を絶たない。 

子供の心身への影響を考慮し、学校を再開する佐賀県のような事例が出ているものの、多くの学校はいまだ門を閉ざしたまま。こうした企業による無料公開の取り組みは、自宅での過ごし方の選択肢が増えることになるため保護者にとってはありがたい動きといえそうだ。 

どのような商品やサービスがあるのか。 

学習まんがや参考書が無料に

教育系出版社の増進堂・受験研究社(大阪市西区)は3月12日から3月31日まで、2600万部突破の参考書「自由自在」や、学年の復習が一冊でできる問題集「全科の復習テスト」などの参考書や辞書、ドリル、問題集約40冊を無料公開する。 

家庭学習の充実を支援するため、賛同企業と共同で取り組んでいる「LEARN at HOMEプロジェクト」の一環として実施するもので、申し込みページに登録するだけで利用できる。 

増進堂・受験研究社は1890年の創業で、日本初のドリル型教材の発刊や、60年のロングセラーとなっている「自由自在」シリーズなどを手がけている。 

増進堂・受験研究社の参考書「自由自在」、同社ニュースリリースより

学習塾の栄光ゼミナールなどを傘下に置く増進会ホールディングス(静岡県三島市、Z会グループ)は、小中高生向けに各教科の学習単元解説動画3200本や学力診断テストなどを無料公開する。Z会グループのサービスを受講していなくても、だれでも登録なしで利用できる。 

解説映像の公開は3月16日の予定で、実力診断テストはZ会進学教室(首都圏)で3月中に実施する春期講習準備テストと共通の内容となる。さらにデイサービス事業所を利用している子供向けに、実際に行っている療育(障害のある子供の自立支援)の一部も公開する。

大手出版社の小学館(東京都千代田区)は3月11日から4月12日まで、学習まんが「小学館版学習まんが 少年少女日本の歴史」(全24巻)電子版を無料公開する。

発売から37年経つ同学習まんがは2020年に累計2020万部を突破した人気本。まんがなのに教科書的にも使え、受験対策にも定評があるという。

小学館の学習まんが「小学館版学習まんが 少年少女日本の歴史」、同社ニュースリリースより