新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、テレワーク(在宅勤務など職場以外の場所で働く形態)支援のために、自社製品やサービスの無償提供に乗り出す企業が増えてきた。

社会貢献の一環として新型コロナの感染防止に協力することで企業イメージを高めることができるほか、自社製品やサービスのPRにもつながるため、無償提供企業側にもメリットがある。

新型コロナのような未知のウイルスによる感染症の発生は将来も予想されるため、感染症対策としてテレワークを導入する企業が増える可能性は高く、今回の騒動を機にテレワークビジネス市場が拡大しそうだ。

アバターが非対面、非接触で営業を代行

4COLORS(横浜市)は2020年3月5日から6月30日まで、非対面、非接触で自分自身のアバター(分身となるキャラクター)社員による営業活動が行える「PIPセールステック」を無償提供する。

既存のプレゼン資料や商品チラシをそのままアップロードし営業担当者の顔写真からアバターを作成したうえで音声を加えると、簡単に提案動画が作成できる。

在宅勤務を導入している企業をはじめBCP(事業継続計画)の観点から感染予防対策を検討している企業などにサービスを提供する。

ベルフェイス(東京都渋谷区)は2020年3月5日から4月30日まで、企業のインサイドセールス(遠隔営業)を支援するWeb会議システム「bellFace」を無償提供する。

インサイドセールスやテレワークの導入を検討している企業から、多くの問い合せがあることから、営業で困っている企業の課題解決に役立てればとの思いから無償提供に踏み切ったという。

営業先(顧客)はアプリケーションのインストールやログインなどが一切不要で、普段使い慣れた電話や、パソコン・スマートフォン、タブレットなどの端末を組み合わせることで、簡単に利用できる。

営業提案を行える資料共有機能や、自宅やデスクにいながらメンバーの商談管理ができる録画・録音機能など、営業に特化した機能が多数搭載されており、4年間で1200社以上の導入実績がある。

MAMORIO(東京都千代田区)は急遽テレワークを導入した企業を対象に、パソコンなどの機器の紛失防止デバイス「MAMORIO」の無償提供を始めた。

MAMORIOは大切な物の置き忘れや紛失を、連携しているスマートフォンに知らせる機器で、希望する企業にMAMORIO 2個セットをプレゼントする。

テレワーク化に伴う持ち出し品の紛失対策まで検討が追いつかない企業が多いことから無償提供に踏み切った。MAMORIOは個人用のアプリで使用するだけでなく、企業で一括管理することもできるため物品管理にも活用できる。