3月2日に全国の小学校、中学校、高等学校、特別支援学校が臨時休校となって早くも20日近くになろうとしているが、4月の新学期まではまだ2週間ほどある。 

退屈する子供たちに向け、多くの教育関連企業が自社の製品やサービスの無償提供に踏み切ったが、ここにきて新学期の準備に向けた動きも現れてきた。いくつか事例を拾ってみると。 

無料授業やライブ配信も 

プログラミングなどの学びに関するメディアを運営するイノビオット(千葉市)は臨時休校に伴い、自宅で過ごすことを余儀なくされている子供たちと保護者を対象に、楽しくプログラミングが体験できる「みらいいチャンネル」を開設し、3月16日からライブ配信を始めた。 

2020年4月に小学校でのプログラミング教育が必修化されることを受けて「現場の講師が答えます!プログラミング授業の肝とは?」「プログラミング教育開始前に知っておきたいこと」などをはじめ「もぐらたたきゲームを作ろう!」「クイズゲームを作ろう!」といった内容を3月31日までに14本youtubeで配信する。 

プログラミングスクールを運営するKnocknote(東京都新宿区)は3月18日から子供向けプログラミング教室の無料キャンペーンの受け付けを始めた。 

新学期から実施される小学校でのプログラミング教育の義務化を踏まえ、新型コロナウイルスで自宅にこもりがちな子供たちを対象に、1コマ60分の子供向けプログラミング教室の体験授業を30人に無料提供する。 

チャット(文字によるリアルタイムコミュニケーション)や通話が無料で利用できるスカイプを利用したサービスで、自宅にいながらマンツーマンの授業が受けられる。 

プログラミング教室のYoki(神奈川県鎌倉市)も新型コロナウイルス感染拡大に伴う臨時休校対策として、オンラインでプログラミングとものづくりが学べるサービス「LOGY」の利用料金を4月末まで割り引く。 

同社は2月29日から初期費用と月額費用を無料で提供してきたが、規定の数に達したため割引サービスに切り替えた。 

子供に無料の体験レッスンを受講してもらい、子供の意思を確認したうで、継続する場合は割引価格でサービスを提供する。 

文部科学省によるとプログラミング教育の目的はプログラミングの知識を習得するだけでなく、考える力を身につけることにあるという。背景にはロボットやAI(人工知能)などの普及に伴うIT分野での人材不足もある。 

新学期となる4月以降は新型コロナウイルス感染拡大対策としてだけでなく、実際にプログラミングを学びたいという需要が膨らみそうだ。

文:M&A Online編集部