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債務超過寸前の「いきなりステーキ」 増資と株安は不可避か?

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斜陽業態となりつつある「いきなりステーキ」

1年間で211店舗という猛烈出店をした「いきなりステーキ」

いきなりオイスター
2019年から牡蠣メニューを追加(画像はプレスリリース)

いきなりステーキは2017年末から2018年末までで、フランチャイズ101店舗、直営店98店舗、その他12店舗で合計211店舗を出店しています。2018年末の段階で全店舗数は397となりました。今期さらに100店舗近い出店を重ね、489店舗まで激増しました。

過剰出店により、既存店の売上高は前年同月比80%以下の水準まで落ち込んでいます。下の表はいきなりステーキの既存店月次売上高と客数の推移です。

1月 2月 3月 4月 5月 6月
売上 80.5% 75.1% 73.3% 75.2% 73.4% 76.2%
客数 81.4% 82.8% 75.1% 76.8% 73.5% 77.7%


同業のブロンコビリー<3091>の既存店売上高は2019年12月期第3四半期までの平均で91.7%。飲食店全般でみて既存店売上高が90%を切るのは稀です。

今回、減損した店舗数は退店も含めて47でしたが、いきなりステーキは年間100~200店舗もの出店を重ねていました。凄まじい数の店舗が減損待ちをしていると考えると戦慄が走ります。

株価は11月15日に1397円の年初来安値を更新しました。しかしペッパーフードサービスのPBRは23.6倍と、いまだ高い水準を維持しています。ブロンコビリーのPBRは2.3倍です。ステーキのあさくまも2.2倍と同水準。仮にペッパーフードサービスのPBRが2.3倍まで下がったとすると、理論株価は136円です。

債務超過寸前の危機的な状況に追い込まれ、まだなお株価が高値をつけていれば選択肢は絞られてきます。ペッパーフードは増資をする可能性が高まってきていると考えれられます。

増資で自己資本に厚みを持たせて資金を調達し、出店しすぎた店舗の減損と退店で膿を出しきる。同時に新業態を立ち上げて即時リニューアル。それがペッパーフードサービスの順当な再生手順となりそうですが、立て直しの青写真はまだ見えていません。

麦とホップ@ビールを飲む理由

麦とホップ @ビールを飲む理由

しがないサラリーマンが30代で飲食店オーナーを目指しながら、日々精進するためのブログ「ビールを飲む理由」を書いています。サービス、飲食、フード、不動産にまつわる情報を書き込んでいます。飲食店、宿泊施設、民泊、結婚式場の経営者やオーナー、それを目指す人、サービス業に従事している人、就職を考えている人に有益な情報を届けるためのブログです。やがて、そうした人たちの交流の場になれば最高です。

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