会計士には男女差別がない

-女性公認会計士が増えるとどのようなメリットや影響がありますか。 

「女性会計士が増えても男性会計士が減るわけではないので、母集団が増えます。大きな集団になれば優秀な人材もたくさんでてきて業界としてはすごくうれしいことになります。閉鎖されたところで画一的な人しかいないよりも、いろんな人が集まってくれた方が、優秀な人が増えるというメリットあるのではないかなと思っています」

「働くことを続けていける女性が増えてくることは、男性の働き方にもいい影響を与えるのではないでしょうか」 

-女性会計士の悩みってなんでしょうか。 

「会計士には男女差別だとか、ハラスメントなどはありません。試験に合格すればみんないっしょです。差別やハラスメントがないということは特別扱いもないということです。男女同じ働き方を要求されています。それは素晴らしいことだと思いますが、やはり性差はあります。例えば体力だったり、出産だったり、仕事の優先順位を上位にできない時期があります。これをどう乗り越えるのか。男女が平等なゆえに悩んでいる人が多いでしょうね」 

-私は『女性は夜遅く帰ると危険だから早く帰ってね』と言われると、その気遣いはうれしいのですが、そのあと男性だけで大事なことが決まるのではないかなと思うと、女性は守られる側であって、決める側ではないのだなと感じたことがあります。 

「そうですね。そうなると女性の中には何人かは『それだったら私も徹夜するわよ』という人が出てくるでしょう。自分自身も多分そうなのですが、そうなると人数が少なくなってきます。それが今の14%という数字に表れているのでしょう」

「そういう人はいてもいいと思います。働き方は自由だし、男性も女性も同じです。でもそうなると続けられる人が少なくなり、そういう職業は廃れていくでしょう。いろんな人の働き方を認めていくことが重要です。女性は体力が落ちたり、出産などで仕事が続けられなくなることがありますが、子育てが終わってまた全力で仕事ができるようなれば戻ってくればいいのです。そのように優先順位が変えられるような職業になればいいし、公認会計士はそういう職業だと思っています」