廣済堂、米ベインキャピタルと組んでMBO

MBO(経営陣による買収)も表面化した。印刷業で東証1部上場の廣済堂は米投資ファンドのベインキャピタルと組んで株式の非公開化を発表した。ベインキャピタルが廣済堂のTOBで約152億円を投じて完全子会社化する。

デジタル化の進展などで印刷を取り巻く事業環境は厳しさが増している。事業構造改革を迅速に進めるのが非公開化の目的。経営改善を進めてうえで、数年後に再上場を目指すとみられる。

業種別では飲食関連で比較的動きがあった。

うどん・そば「銀座木屋」

「磯丸水産」「鳥良」などを展開するSFPホールディングスは、居酒屋「前川水軍」を運営するジョー・スマイル(熊本市)を子会社化する。また、SFPホールディングスの親会社であるクリエイト・レストランツ・ホールディングスはうどん・そばの老舗「銀座木屋」を運営する木屋フーズ(東京)を子会社化する。

ワタミは飲食事業を手がける香港合弁会社の持ち株比率を40%から100%に引き上げて完全子会社化することを発表。G―FACTORYは、飲食店向けに物件情報の提供や内装設備支援を行うM.I.T(東京)を子会社化した。

むしろ目立ったのが売却案件。

RIZAP、ヘアケア・ボディケア用品子会社を譲渡

DeNAはEC(電子商取引)収納代行子会社のペイジェント(東京)をNTTデータに譲渡すると発表。譲渡額は63億円。

RIZAP(ライザップ)グループは、ヘアケア・ボディケア用品子会社で2017年に傘下に収めたジャパンゲートウェイ(東京)の全株式を、投資会社の萬楽庵(名古屋市)に譲渡すると発表。経営立て直しに向けた事業構造改革の第一弾。譲渡額は明らかにしていない。

ミクシィはフォト作成サービス「ノハナ」を展開する子会社のノハナ(東京)の譲渡を決めた。受け皿として設立した特別目的会社(SPC)が全株式を取得したうえで、3月までにベンチャーキャピタルなどを引き受け先とする第三者割当増資を行い、第三者の傘下に入る。

武田薬品工業は不動産子会社の一部事業を譲渡することを発表した。大阪市内の本社ビルをはじめ21件が対象で、譲渡先と譲渡額は非公表。同社は1月初め、6兆円を投じて製薬大手シャイアー(アイルランド)の買収を完了させたばかり。

文:M&A Online編集部