池澤あやかの「M&Aって、ホントはどうなの?」|SHIFT丹下 大社長に聞く(中)

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Part.1ではSHIFTの丹下大社長にソフトウエアの品質保証・テスト事業の特徴について伺ったので、今回は日本のエンジニアの働き方をテーマにいろいろお話ししました。丹下社長はエンジニアを高く評価してくださるので、私も嬉しい気持ちになっちゃいました。ではPart.2を始めましょう。(前回記事はこちら)

楽しく自由に働く、キラキラしたエンジニアを増やしたい

池澤 丹下社長がエンジニアに期待することって何ですか?

丹下 日本のエンジニアって給料が安過ぎませんか? 平均年収は大体600万円くらいで、下請けだと400万円、どんなに頑張っても1500万円程度ですよね。GAFAクラスの会社は、平均年収2400万円ですから、待遇が全然違います。でも、ソースコードを書く量は日本人が一番多いし、日本人のコードは不具合が数件しかないのに、インド人やアメリカ人のコードは数十件出るらしいです。こういう日本の労働環境は変えないといとダメですよね。ぶっちゃけ、SHIFTに転職すれば、平均年収が100万上がり、毎年10%上げますよ。

SHIFT・丹下 大社長

池澤 上げ幅ですか?

丹下 そうです。もちろん実力主義ですから誰でもが無条件で昇給するわけではなく、3000人のエンジニアの中で、毎年20人くらいは下がる人もいます。僕はエンジニアの仕事は、もっと楽しくて自由だって知ってもらいたいんです。池澤さんのようなキラキラしたエンジニアを増やしたいんですよ。

池澤 キラキラできているかわかりませんけど、私も仕事は楽しいです(笑)。

丹下 この仕事をしたい人がもっと増えるように、池澤さんにはエンジニアのキラキラした部分をどんどんアピールしてもらいたいです。

日本から世界を変える1%が生まれる可能性は十分ある

池澤 丹下社長は、日本のエンジニアは質が高いとお話しされましたが、では、日本からGAFAが生まれないのは、なぜだと思いますか?

丹下 会社には、1%の天才と、99%のそつなく丁寧にこなす人がいればいいといわれています。その99%に関していえば、日本人は世界有数の国民です。だから、グローバルな会社をオペレーションするなら、社員の99%は日本人にするべきです。また、1%がいないのは、日本に限った話ではありません。

池澤 アメリカは1%をたくさん輩出している気がしますけど。

丹下 僕は単にアメリカ人だからすごいという考え方はしません。だって、Googleを創業したセルゲイ・ブリンはロシア人だし、イーロン・マスクも南アフリカ出身じゃないですか。ただ、アメリカは人種の坩堝で、誰にもチャレンジできる環境がある、それが良い方向に働いているのは確かです。でも、日本人も優秀な人は本当に優秀だから、悲観的になることはないと思いますよ。

池澤 そうかもしれませんね。ただ、日本語でサービスを始めてしまうと、海外展開が難しいという印象があります。そう言う意味で、日本語が海外進出を難しくする要因になっているとは思いませんか。

丹下  例えば、グランドハイアットクラスのホテルといえば、大理石と木の質感があり、ジムを完備し、レストランのレベルが高く、1泊5万円というフォーマットがあるじゃないですか。あのフォーマットがあるから、世界中どこの都市でも安心して泊まれるわけです。欧米人はそういうフォーマットづくりが得意なんですよ。

逆に、建物も料理も文化も唯一無二みたいなエッジが効いた京都は、世界で一番住みたい街に選ばれているそうです。つまり、自分のサービスに自信を持ち、それを評価してくれるマーケットがあることが大事で、世界に通用するかどうかを気にする必要はないと思うんです。アイドルが隙間を狙って、いろいろなキャラを演じたけど、結局続かなくなって「あのときの自分は嘘でした」みたいな話があるじゃないですか。あれと一緒ですよ(笑)。

池澤      芸能界にも詳しいんですね(笑)。丹下社長のお話を伺い、確かにヨーロッパの会社は自国のカルチャー“推し推し”なことを思い出しました。日本もアメリカに憧れるばかりじゃなく、自国のカルチャーに自信を持って“推し推し”でやればいいのかなって思いました。

次回Part.3(3月1日公開予定)では、丹下社長がSHIFT流のM&A論を熱く語ります。とても面白い話なので、ぜひ次回も読んでくださいね。

話が弾んだ…丹下社長(左)と池澤さん

企画:ストライクIT業界チーム(最新情報はこちら

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