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「日月ボール」再び燃えた産業の火|産業遺産のM&A

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広島県廿日市市ふれあい通りにある「けん玉(日月ボール)発祥の地」のモニュメント

年間約40万個のけん玉生産を誇るまちに

けん玉は遊戯の多様さから何回もムーブメントを起こした。大正期から昭和初期にかけて、国内はもちろん海外へ輸出される工芸品ともなった。

子どもから大人を巻き込み、競技も活発になった。1970年代には市内で6軒以上の木工工場が、年間約40万個のけん玉を生産していたようだ。

だが、ブームは永続しないからこそ、ブームである。市場・需要の変化、職人や製造業者の経営者の高齢化なども相まって、木工職人が勤める製造業者の経営は成り立たず、転廃業も続いた...

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