数万規模の解答音声データを解析

一方のZ会グループは1931年に東京淀橋(新宿)に実力増進会を創設し、通信添削を主とする業務を始めた。1945年に戦災により事業を中断したものの、1952年に静岡県で事業を再開。2006年に増進会出版社(通信教育部門)、Z会対面教育(教室部門)、Z会出版の3社を経営統合しZ会となった。

2015年に栄光ホールディングスを完全子会社化し、2017年に増田塾(MYFRONTIER)、スマートキッズ、葵の3社を完全子会社化。さらに2018年にもアルティアセントラルを完全子会社化した。

現在は通信教育、学習塾、英会話教室、書籍、模擬試験などの幅広い教育サービスを、幼児から大学生や社会人まで提供している。

2020年3月期の売上高は770億9000万円の見込みで、3期連続の増収予想(2017年3月期以降)。2020年3月期の営業利益は29億7000万円で、増益に転じる見込み。

今回の提携ではZ会グループが持つ数万規模の解答音声データなどを活用し、EduLabが持つテスト技術やAI技術を用いて、英語スピーキングの自動採点技術の開発を目指す。

また投野由紀夫東京外国語大学大学院教授がスピーキング自動評価の妥当性や信頼性に関する助言を行うとともに、研究成果については学会などでも発表する。 今後両社はZ会グループの学習コンテンツや添削指導ノウハウと、EduLabのテスト技術やAI技術などを活用して、最先端の教育機会を提供していくという。

文部科学省は 2021年度の大学入試からセンター試験に代わって大学入学共通テストを実施。英語については、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能を適切に評価する方針を打ち出している。

Z会グループの売上高推移。2020年3月期は見込み
Z会グループの営業利益推移。2020年3月期は見込み
Z会グループの沿革
1931 東京淀橋(新宿)に実力増進会を創設し、通信添削を主とする業務を開始
1945 戦災を被り、指導中断
1952 静岡県中伊豆で指導再開、会社の正称を「増進会」とし、「Z会」の略称も併用
2006 増進会出版社(通信教育部門)、Z会対面教育(教室部門)、Z会出版の3社を経営統合し、「Z会」となる
2008 学究社(ena)から大学受験部の一部事業を営業譲渡
2009 栄光と業務資本提携
2015 Knewton,Inc.と業務提携
2015 KDDIと業務提携
2015 Edmodo,Inc.と業務提携
2015 栄光ホールディングスを完全子会社化
2016 ピアソン・ジャパンと業務提携
2016 レアジョブと業務提携
2016 アルクテラスと業務資本提携
2017 Coursera Inc.と業務提携
2017 増田塾(MYFRONTIER)を完全子会社化
2017 スマートキッズを完全子会社化
2017 葵を完全子会社化
2018 アルティアセントラルを完全子会社化

文:M&A Online編集部