トップ > 調べる・学ぶ > M&A実務 > 会計コラム >経営者不正を考える

経営者不正を考える

※この記事は公開から1年以上経っています。
alt

5.年の終わりに

ゴーン氏の問題が法的に違法行為だったかどうかは裁判所の判断に任せるとして、「コンプライアンスの意味は、法律さえ守っていればいいのではなく、広く社会一般から求められる“倫理的”な行動かどうかも含まれる」ということ考えるとやはり不適切な行為も多くあるように思います。

すっきり背筋を伸ばして年を迎えるために倫理的な判断を行う基準をご紹介します。「A seven-step guide for ethical decision-making (Michael Davis 1999)」の中で判断を自らチェックをする際のチェックポイントの一部分を抜粋し、わかりやすく加工したものです。

・その選択肢は他の選択肢に比較して害は少ないか
・その選択肢は新聞報道(今ならWEB)等で公にしてもらいたいか
・その選択肢は、公に説明ができるものか
・自分がその選択肢の影響を受ける側になっても同じ選択肢をとるか
・家族・同僚・組織のコンプライアンス責任者はその選択肢を支持してくれるか

来年が重要な判断の局面で倫理的な判断を行うことのできる皆様が幸多き年になりますように。

平成最後のお正月、どうぞよいお年をお迎えください。
そして、ビズサプリグループを来年もどうぞよろしくお願い致します。

株式会社ビズサプリ メルマガバックナンバー(vol.087 2018.12.19)より転載

NEXT STORY