「コーポレートガバナンス・コードを『そもそも』から理解する(その2)」
今回は、コーポレートガバナンス・コードの「そもそも」の「その2」です。コードの中身について、お話をすることにします。
こんにちは。ビズサプリの花房です。本日のテーマは、株式上場することの意味についてです。IPOの必要性や、その是非について考えてみます。
教科書的には、IPOをする理由はいくつかあります。資本市場からの資金調達、信用力アップ、知名度の向上、上場するための整備を通しての管理体制の充実、優秀な人材の獲得等、理由は様々です。
中でも、ベンチャー企業の創業者やそれを支援するベンチャーキャピタルにとっては、IPOによるキャピタルゲインの獲得(創業者利得)が大きいと思います。シリコンバレーでは日々億万長者が誕生しているという話は、枚挙にいとまがありません。
一方で上場すると、経営状況がガラス張りになり(最近の東芝問題などを見ていると必ずしもそうとは言い切れませんが)、投資家からの厳しいチェックの元、コーポレートガバナンスを強化し、健全な経営を維持する責任が伴います。
またディスクロージャーへの対応による経費や経営資源の負担の増加、買収されるリスク等、デメリットもありますので、メリットとデメリットを勘案しての総合的判断になってきます。
IPOをすることは、もちろんそれがゴールではなくて、上場企業となることで達成できる、あるいは実現を短縮できる会社のビジョンやミッションがあるはずですので、上場会社としては投資家へも配慮しつつ、各ステークホルダーとの関係性を保ちながら、成長を継続していかなければなりません。
今回は、コーポレートガバナンス・コードの「そもそも」の「その2」です。コードの中身について、お話をすることにします。