では、大林組が海外で生き残るためにはどうすればいいのか?一つには「水平展開」。いわば「稼げる地域を広げる」ことだ。同社が北米、東南アジアに続く「第3極」として目をつけているのは中東・オセアニア地域。中東ではアラブ首長国連邦(UAE)やカタールに拠点を開設。カタールでは地元資本とのJVで商業施設の再開発事業に取り組んでおり、2013年には首都ドーハ旧市街地の大規模再開発工事を初受注した。大林組の受注額は、オフィスや集合住宅などの建設で約329億円に上る...
積水ハウスが海外市場の開拓に力を入れている。第4次中期経営計画(2018年1月期-2020年1月期)で新たな事業の柱として「国際ビジネス」育成の方針を打ち出したためで、中期経営計画がスタートした直後にM&Aを実施し、米国での住宅販売事業に参入した。
サカタのタネが海外市場へ積極的に進出している。理由は新興国の人口増と食の西洋化に伴う洋食野菜の需要増だ。しかし、世界最大手の米モンサントが独バイエルに買収されるなど、業界地図は大きく変わろうとしている。サカタのタネはこの乱戦を生き残れるか。
ビジネスモデルの変革を旗印に、富士通がハード製造からICTサービス企業に経営の軸足を急ピッチで移しつつある。パソコン事業に続き、携帯電話事業の売却を決断。事業構造改革とM&Aを表裏一体で推進し、“撤退戦”もようやく一段落する形だ。
三菱ケミカルHDのグループ企業である三菱化学、三菱樹脂、三菱レイヨンの3社が2017年4月に合併して、年商2兆円を超える化学メーカー・三菱ケミカルがに誕生した。合併によって今後どのような化学反応が起こるのか。新たな化合物に注目が集まる。