どの業界にも自分たちは日常的に普通に使っているが、別の業種、業界の人が聞くと「んっ!?どういう意味??」となってしまう専門用語や語句があるもの。金融やマーケットの世界も例外ではない。

ディーリングルームで飛び交うカタカナ用語

1.デュー(Due)

期限のこと。デューデートともいう。普通に期限とか締め切りとかと言えばいいと思うが、なぜかコンサルの方はこのデューを好んで使う。

2.ダン(Done)

インターバンク市場(参加者が金融機関に限定された市場のこと)用語の一つ。ディーリングにおいて取引が成立したことを伝える言葉(合図)で、主に外国為替業務に携わる人たちが使う。

他に、「Given(ギブン)」や「Taken(テイクン)」などといった短い英語を駆使しながら電話による取引をスピーディーに行っています。対して、国内債券や国内短期市場の人たちは取引を成立させる際には、「決め!!」と言う。さて、あなたは外為派?  それとも国内派?

3.スペキュレーター(Speculator)

日本語では「投機筋」と呼ばれ、短期的な売買を繰り返し、積極的に利益の獲得を目指す人たちのことを指す。実需に関係なく、自己の相場観のみが頼りとなるため、どのマーケットに参加したとしてもギャンブル的な動きを取ることが多いたち。市場の流動性の厚みや取引の活性化という意味合いからはマーケットに貢献している面もあるが、最終的には「インベスター(投資家)」が勝つのではないか、と筆者は思う。

「ボラも低いし、アビトラで小銭稼ぎ…」

4.アビトラ(Arbitrage)

アービトラージ取引の略。日本語では「裁定取引」という。割高なものを売って、割安なものを買うことを指す。ただし、この世の中に「アービトラージャー(裁定取引専門の市場参加者)」はゴマンといるのでご注意を。言葉としてはカッコイイので知ったかぶりして「現物だけだとボラ(変動率、ボラティリティー=Volatilityの略)も低いし、動きずらいから最近はアビトラで小銭稼いでるよ。」とか言えば、ホォ~……となるかも。

5.マイルストーン(Milestone)

日本語では「一里塚」。ビジネス用語としては、「大きな節目」や「中間の目標点」などとして使われることが多い。どのビジネスにおいてもマイルストーンは重要なポイントとなるケースが多く言葉の意味を知っておいて損はない。

以前はマーケットに関わる業界の人たちが好んで使う「意味不明なカタカナ用語」的な印象が強かったように思うが、業界の垣根がなくなりつつある昨今、ビジネス上のあらゆる場面で出てくる単語として重宝がられている。若者が使う略語?に比べれば簡単なもの。皆様のビジネスシーンでお役立て下さい!

文:Antribe社長・小林伸行(M&Aアドバイザー