こんにちは、柳川隆洸です。
新月のタイミングに合わせて毎月1回、「ビジネス×占星術」の内容で連載をしています。
西洋占星術では1ヶ月の始まりを新月としており、新月の星配置を見ることで1ヶ月の社会的傾向を知ることができます。
まずは先月6月6日の新月から1ヶ月の振り返りをしたいと思います。
6月は東京都知事選、アメリカ大統領選において注目が集まった1ヶ月でした。
なかでも米大統領選テレビ討論会におけるバイデン氏の「高齢不安」はアメリカの次期大統領をある程度決定づけるような結果となりました。
また東京都知事選においても、現職の都知事が再選する不敗神話がありますが、当初有利といわれた小池氏も他候補からの厳しい追い上げが続く事態となっています。
前回の記事でもリーダーにとって試練となりそうな1ヶ月である事をお伝えしてきましたが、現職のリーダーは厳しい状況に立たされやすい状況となりました。
そんな中での7月新月からの星の影響を見てみましょう。
新月は7月6日7:57です。
今月は活動力の火星と革命の天王星が重なる影響が続きます。
この時期は他者と迎合する機運が弱まり、自由に独自の行動をとるエネルギーに充ちてきますので、国家間の関係性の亀裂や裏切りなどの懸念が生まれそうです。
またこれまでの慣例やルールなどがあればそれを打ち壊すような流れも起きやすいでしょう。
特に強く影響するのが7月14日から7月17日までで、紛争や衝突などの可能性が上がりそうですから注意しておきましょう。
また7月18日頃から7月末まで太陽が冥王星と対向します。
これにより目的の為の徹底した活動力が発揮され、悪く出てしまうと他者の被害を顧みない自身の目的遂行という流れが起きることもあります。
ポジティブな面では経済の大きな発展に繋がるエネルギーにもなりますので、強すぎる力をどこに矛先を向けるかが注目ポイントになりそうです。
一方で7月12日から金星が獅子座に入ることで社交的な雰囲気が生まれ、重い社会の雰囲気から解放されパーティやイベントなどで楽しい時間を過ごす流れも生まれそうですから、エンタテインメント関係は発展しそうです。
このように少々強すぎるエネルギーで満たされる1ヶ月で、このような時は良い悪いの両極端に触れやすい不安定な時期になりますので、私たち個人のレベルでは争いの方へと目を向けないように注意して生活をしましょう。
毎月気になる企業をピックアップし、その企業の占星術的な視点からポイントをお伝えしています。
今回は株式会社アーバンリサーチ(大阪市。1989年11月8日設立)をピックアップしました。
アーバンリサーチは、1974年に創業されたアパレル企業で、2024年7月1日に創業50周年を迎えます。
この節目を記念し、同社は「TINY GARDEN FESTIVAL」などのフェスティバルを開催し、昨年11月には千里中央公園パークマネジメントの一部株式を譲受して合弁会社化しました。
アパレル業界とは一線を画したコミュニティーづくりやまちづくりに意欲を燃やしています。
栄枯盛衰が激しいアパレル業界で安定して成長できるのか、また今後どのような課題に直面しそうなのかを西洋占星術の視点からチェックしていきたいと思います。
最初にアーバンリサーチの企業傾向を占星術で見てみます。
同社のホロスコープをみると、企業の推進力である太陽や火星、そして情報発信を意味する水星などが蠍座に集中しています。
蠍座は探求や調査するという意味があり、「都会をリサーチする」という社名通りの特徴を持っており、アパレルに対してリサーチ能力の高さは他社を圧倒する強みの1つとではないかと推察できます。
また太陽に対して徹底さを意味する冥王星がピッタリと寄り添っています。
これは太陽の目的、つまりアパレル界において大きな成果を出すという創業社長の強い思いを込めた起業であったことが伺えますし、実際にそれを実現する力を持った会社を生み出しました。
実際に、目的の為なら手段を選ばないレベルでの徹底さを発揮している側面が、同社にはあるのではないかと推察します。
先述したとおり、同社は「TINY GARDEN FESTIVAL」などのフェス開催やコミュニティーづくり、まちづくりなどに投資をしています。
世界規模のアパレル企業でありながら、地域との繋がりやコミュニティ活動に力を入れるのは顧客とのエモーショナルな繋がりを強化し、ただの消費者から支持者へと変えることを目指していると推察できます。
このような感情的なレベルで下支えをしてくれる支持者を集める施策はまさに蠍座が得意とする分野です。
蠍座には共感し一体化するという意味を持っており、企業と地域と顧客が一体となるこの施策は、他者との差別化に大いに貢献すると考えられます。
また、蠍座は固定星座といわれていて、地道な活動で長期的な成果を得ることに長けます。
一見すると売上げに直接影響しないと思える地域との繋がりも、同社の長期的視点においては持続可能な社会の一員としての評価を受け、独自のブランドストーリーを構築し、着実にブランド強化を実現していく未来が見えているのでしょう。
このように同社のホロスコープで非常に強い力をもっている蠍座力をかなり高いレベルで発揮している企業であることが分かります。
ただ、敢えて問題点の可能性を挙げるならば、強すぎる蠍座は価値観に対して極端さを出し過ぎて周りがついて来られない事態にもなり、翻って周囲との溝を深める事態にもなります。
同社が周囲との歩調を合わせつつ、蠍座の極端であるが故の徹底力を出すことができれば、さらなる成長が期待できる企業であると思われます。
ではこれからアーバンリサーチの今後の流れを見てみようと思います。
企業の時期を見る場合に、まずは影響を受けやすい天体を見つけるのが予測の一手になります。
同社はコロナ渦中の2020年6月頃にOEM先に大規模なキャンセルをしました。
キャンセルは決して珍しいことではなく、非常にセンシティブな時期と重なっての炎上だったと思われますが、そのキャンセルの仕方に問題があると、SNSを中心に炎上する事態がありました。
当時のホロスコープを見ると同社の火星に対し、革命を意味する天王星が対向しており、このような場合に古い慣習を蔑ろにすることが多くなる時期であり、仕入れ先に対する礼儀を失してしまいやすいタイミングだったことがわかります。
また、2021年3月には顧客情報流出の問題が噴出しました。
この時のホロスコープを見てみると、やはり同社の火星に対し土星や木星、火星などがネガティブな影響をもたらしている時期だったことがわかります。
これらのことから、同社の火星は非常に影響を受けやすい天体であり、現状ではウィークポイントになりやすい天体といえます。
同社の火星は蠍座の前半の方に位置しており、それは現在、破壊と再生を意味する冥王星からネガティブな影響を受け始めていることを意味します。
具体的には2024年2月24日からこの火星に対する冥王星の影響は始まっており、完全にこの影響が終わるのは2026年末までかかります。
冥王星は先述の通り破壊と再生を意味しますので、同社の蠍座にある火星をまずは破壊する可能性が出てきます。蠍座の火星は他者に対する影響力や権力です。それが挫かれるようなイベントが2026年末までのどこかで発生するかもしれないというのがひとつの予想です。
当然冥王星は破壊するだけではなく、その後再生させますから、試練の後にはより強固になって洗練されることが特徴です。
ただ破壊が起きた時のインパクトが大きい場合があるので、その時にいかに冷静に対処できるかが同社の腕の見せ所となるでしょう。
一方でポジティブな星配置として、現在魚座にある土星が同社の蠍座にある天体を断続的に安定させており、少々の問題ではびくともしない状態でありますし、2025年頃からは幸運の天体と言われる木星が蠍座に良い影響を発揮します。
これらのポジティブな手助けによって、冥王星の強い破壊力が軽減され難局を乗り越える可能性は十二分にありそうです。
実はまた2031年頃から試練の期間に入りそうなのですが、ひとまずはこの2026年末までをどう立ち回るかが重要であり、ここで盤石な企業へと進化させておくことが今後の試練を軽減させる可能性を引き上げることになるので、今後の同社の立ち回りに注目です。
*次回公開予定は8月3日です